※記事内の写真は2023年4月に撮影したものです。

 

多摩都市モノレール延伸計画は北側の終点上北台駅からJR八高線箱根ヶ崎駅まで延伸するというものです。2025年に都市計画決定されました。

↓赤線が延伸区間です。ほぼ全区間に渡って新青梅街道の上を通ります。終点の箱根ヶ崎駅と中間駅が6駅の計7駅が新設され、中間駅はすべて新青梅街道上となります。駅名はまだ決定していないようです。

現在はモノレール建設の前段階、新青梅街道拡幅のための用地買収の段階ということでモノレール建設開始はまだしばらく待つことになりそうです。

現在手続き中の主な都市施設(道路、鉄道等)のパンフレット等の紹介について東京都都市整備局

 

上北台駅から延伸区間を見ていきます。

 

↓上北台駅ホーム北端から北を望む。駅を出るとすぐに左カーブとなり、芋窪街道上から新青梅街道上に移ります。そのため、車止め手前でレールがうっすらと左に曲がっています。干渉しないように左のマンションも道路に面して斜めになっています。

 

↓下の道路上から上写真と同じ方向を望む。正面が芋窪街道と新青梅街道の交差点です。モノレールは左端の弧を描いている駐輪場の上を通ります。

 

↓交差点から新青梅街道を西を望む。モノレールは左の角を通り、交差点の少し先から新青梅街道上を通るようになります。現状でも4車線で広い道路ですが拡幅工事により18m→30mと大幅に広げられます。道路中央にモノレールの支柱の設置スペース、歩道と車道の間には自転車道が設けられます。

 

↓上写真奥に見える歩道橋部分で旧芋窪街道と交差します。

 

↓歩道橋から東を望む。右の大きな建物の裏に上北台駅があります。こちら側は2023年時点ですでに用地取得が完了しているように見えました。右手前の緑地はわかりやすいですが、その他の部分も沿道の建物はセットバックされています。

 

↓上写真背後を望む。左は消防署です。歩道の外側にある白い柵で囲われた所が道路拡幅用地です。右側は所々ですが左側はすでに連続して用地取得済みでした。

 

↓上写真から約300m、東大和警察署交差点。ここから道路左側は武蔵村山市になります。やはり道路右側より左側の方が用地取得が進んでいます。道路左側には村山団地の建屋が並んでいましたが、10年ほど前に取り壊され空き地になっています。

↑左にすぐの所に東大和警察署バス停があり、立川バスの立川駅~(西武拝島線玉川上水駅経由)~村山団地の路線が通ります。本数は途中の玉川上水駅までは昼間毎時2本で、立川駅まで行く便は1本です。一番本数が多い朝6、7時台は玉川上水駅までは各5本、立川駅まで行く便は各3本です。

以前はこの路線が立川バスの主力路線で屋台骨といえる存在でしたが、1998年の多摩都市モノレール開業により多くの客を奪われたことで大幅減収となり、営業所の廃止や子会社の設立など経営合理化を迫られることになりました。

この路線はここから少しの間だけ新青梅街道を通りますが、他に新青梅街道を通るバスはほとんどありません。約1km北を並行する青梅街道にはいくつかのバス路線が通ります。

 

~(仮称)No.1駅~

 

↓上写真から約100m。こちらに一つめの駅、No.1駅ができます。駅部は現状の倍以上、37mまで道幅が広げられます。

武蔵村山市は東京都の”市”で唯一、駅のなかった市です。多摩都市モノレールの延伸により悲願の駅ができます。しかも一挙に5駅も!

 

↓上写真やや左を望む。こちらも団地でしたが、建屋は20年近く前に取り壊されたそうです。まだ具体化はしていませんが、市はこちらの空き地を駅前広場の整備など開発するつもりのようです。

 

↓上写真右の道路反対側にはだいぶ年季の入った商店跡が建っていました。こちらも道路拡幅用地に被っているので立ち退かれるでしょう。

 

↓近くには見たことない形のたばこの自販機がありました。こちらも近いうちに見納め。

 

↓先ほどとは反対の西側から駅予定地を望む。交差点のすぐ先が駅となります。

 

↓上写真右を望む。道幅にゆとりのある道路が伸びています。約200m先から約800mに渡って道路左側に村山団地の建屋が連なります。前述の通り、手前200mも以前は団地でした。

↑すぐ先に団地西バス停があります。前述の路線はここで新青梅街道を離れ、立川駅方面へ戻っていきます。

 

~(仮称)No.2駅~

 

↓上写真右へ700m少々、こちらには2つめの駅、No.2駅ができます。右のスシローは道路拡幅用地に被っているので、そのうち閉店か建て替えになるでしょう。

 

↓上写真左は建物が取り壊されたばかりのようでした。以前は自動車販売店がありました。

 

↓先ほどとは反対の西側から駅予定地を望む。この駅にはロータリーはできないようですが、駅前に歩行者広場を整備するつもりのようです。

 

↓上写真左を望む。こちら側は畑と住宅が混在していて、畑の比率が高めです。

 

↓上写真背後(南)を望む。こちら側も畑と住宅が混在。左奥の高台には村山医療センターがあります。市は駅と医療センターの間に歩行者空間を整備したいようです。

 

つづく(次回の更新は12月27日の予定です。)

 

↓この記事に関連してそうな記事

駅前観察 ~多摩都市モノレール”上北台駅”~

※記事内の写真は2023年4月に撮影したものです。

 

上北台駅は南北方向に伸びる駅です。

桜街道(多摩センター)

 

1日乗降客数=約6400人(2023年度 ※2019年度は約6500人)

 

観察時の状況:休日、午後

 

~駅南側~

 

↓南から駅を望む。駅は芋窪街道上にあります。出入口は道路両側と右奥にあるロータリーにあります。右の建物はドラッグストアとスーパーでロータリーに面しています。

 

↓上写真正面の交差点で左斜めに分かれる道路は芋窪街道旧道。どちらも1㎞少々先で青梅街道に突き当たって終わります。

 

↓上写真背後を望む。モノレールはしばらく芋窪街道上に伸びます。芋窪街道沿いに並ぶのはお店、事業所、住宅など雑多なようです。

 

↓上写真右(西)を望む。右奥一帯は比較的新しく開発されたようで、戸建住宅が整然と並びます。左奥にチラッと見えるのは大和上北台団地、奥に見えるのは村山団地です。いずれの団地もモノレール開業前からあります。

村山団地は市境を越えて隣の武蔵村山市にあります。都営団地で最大の規模を誇ります。駅寄りの棟は上北台駅徒歩圏内ですが、巨大団地なため棟によっては徒歩では厳しい場所もあります。

 

↓上写真背後を望む。こちら側は昔の区割りのままのようで、雑然としています。右奥の空き地に見える所は茶畑のようです。周辺ではここ以外にも茶畑が見られます。お隣は狭山市ですから狭山茶として売られるのでしょうか。

 

~駅東と北側~

 

↓ロータリー越しに駅を望む。右が線路終端です。左奥の出入口のみ駅から垂直に伸びています。

 

↓駅からロータリーを望む。ロータリー入口は左奥、出口は手前と分けられています。手前から右奥にかけてバス乗り場が3つ、奥に降車場、左奥にタクシー乗り場があります。ロータリー中央はタクシープールです。正面の建物の裏を新青梅街道が横切っています。右手前に前述のドラッグストアがあります。

乗り入れるバスは3路線ということでそれぞれに乗り場が確保されています。民営バスは立川バスのみ乗り入れますが、朝に2本のみ。その他に上北台駅のある東大和市と隣の武蔵村山市のコミュニティバスが乗り入れます。

武蔵村山市のバスは昼間は毎時1~2本と程々の本数ですが、朝夕は毎時3~4本と多くなります。ルートが朝夕と日中で変わり、運行時間も6時台~22時台とコミュニティバスにしては長く、通勤利用も多いことがわかります。

東大和市のバスは終日毎時1本と多くはないものの、こちらも運行時間は6時台~20時台とコミュニティバスにしては初便が早いので通勤利用もそれなりにあるのではないでしょうか。

 

↓上写真右、駅正面には短い歩行者通路が伸びています。左奥には新しいスーパーがあります。買い物には困らなさそうですねぇ。駅近くには畑が点在していて、少し離れた方が住宅密度が高くなります。

 

↓駅北端から北を望む。右手前がロータリー入口。すぐ先が新青梅街道との交差点です。

 

↓上写真の交差点から芋窪街道を北に望む。この先はモノレールが通らないので道幅は狭くなります。約1㎞先の青梅街道までは住宅街ですが、その先は狭山丘陵で写真奥にも見える通り、広大な緑が広がっています。丘陵の上は多摩湖です。

 

↓上写真右を望む。新青梅街道沿いは地方のバイパスほどではありませんが、ロードサイド店が点在しています。

 

↓上写真背後を望む。こちら側はロードサイド店は少なめ。事業所、住宅が混在しています。

↑JR八高線箱根ヶ崎駅までの延伸が決定している多摩都市モノレールはこちらの新青梅街道上を通ります。モノレール敷設に合わせて道路は倍近く拡幅されるようです。

 

↓ホームから終端部を望む。わかりづらいですが、終端部手前からレールは微妙に左に曲がっています。上写真の交差点で直角に曲がって新青梅街道上に続きます。

 

おわり(次回の更新は12月24日の予定です。)

 

↓この記事に関連してそうな記事への誘導リンク

coming soon

※記事内の写真は2021年12月に撮影したものです。

 

今回ご案内するのは京成バス千葉ウエスト(ウォーキング当時は松戸新京成バス)三矢小台線です。三矢小台線は分岐点で右に曲がる三矢小台行き(4)と左に曲がる新東京病院行き(4A)の2系統から成ります。新東京病院行きは病院開院に合わせて2012年に開設された比較的新しい路線です。

今回は三矢小台行き単独区間の分岐点から先をご案内します。

(地図左上のアイコンをクリックして表示されるリストのチェックをはずすとルートが系統別に表示されます。)

 

松戸駅東口~富士見台(写真①~⑬)

富士見台~陣ヶ前(写真①~⑯)

 

↓歩道が狭い昔ながらの道路から右折すると一転、4車線の広い道路になります。ここから終点までまっすぐ南西に伸びるこの道路(とちのき通り)を進みます。道路両側は”二十世紀が丘”という住宅街になっています。ちなみに地名の由来はこの辺りで二十世紀梨が発見されたことによります。

この先の本数は土休日に関しては昼間キッチリ20分毎となっていますが、平日は間隔が15分だったり30分開いたりとバラつきがあります。15分毎がベースのダイヤで、途中の野菊野団地止まりや新東京病院行きが入ると歯抜け的に間隔が広がる感じです。

 

↓上写真の次の交差点の先に梨元町バス停(三矢小台方向→左、逆方向→右)があります。両方向ともポールが立つだけの簡素なバス停です。とちのき通り沿いは飲食店などがまばらにあります。その裏は完全な住宅街で少し進むと田畑も多いです。

 

↓(上写真から400m弱)二十世紀が丘バス停(三矢小台方向→左、逆方向→右)。松戸駅方向乗り場には上屋があります。右後ろにスーパー、右奥にはドラッグストアと、生活必需品を扱うお店が並んでいます。そのためか住宅の密度も高いです。

この辺りの住所は頭に”二十世紀が丘”が付きます。先ほどの梨元町の正式な住所は二十世紀が丘梨元町です。こちらのバス停は二十世紀が丘の中心地という意味なのでしょう。

 

↓(上写真から約250m)広めの道路と交差します。こちらで京成バス松525455(松戸駅~聖徳学園、市川駅)と交差します。ここで道路は2車線に縮小します。

ここから松戸駅へは本数は少ないものの京成バスの方が短距離なのでそちらを利用する方も多いようです。

 

↓上写真の交差点の少し先に萩町バス停(三矢小台方向→手前、逆方向→右奥)があります。こちらも松戸駅方向乗り場は上屋付き。こちらも正式な住所は二十世紀が丘萩町です。

 

↓(上写真から300m少々)郵便局前バス停(三矢小台方向→手前、逆方向→右奥)。こちらのバス停は簡素な構成です。

 

↓(上写真から約300m)右に広いバス待機場が見えてきました。

 

↓上写真中央、バス待機場出入口に三矢小台バス停乗り場があります。スペースが有り余っているので上屋、ベンチはもちろんありますが、特別な設備は特にありません。

 

↓バス待機場の隣には京成グループのスーパー、リブレ京成があります。両方まとめて京成電鉄の土地なのでしょう。

三矢小台バス停を越えて250mほど進むと松戸街道に突き当たります。松戸街道には市川駅と松戸駅を結ぶバス路線が昼間でも高頻度で走っており、かつ松戸駅までの距離が三矢小台線より短いのでそちらを利用する方も多いと思われます。

路線のメインである単独区間のど真ん中と終点付近を別路線が通り、少し中途半端な存在に見える三矢小台線なのでした。

 

おわり