前回にも書きましたが、僕は太っていました。さらに、ただ虚勢をはっているような、中身は伴ってないやつでした。
オレは小学校3年でだいぶ太っていた。相撲の若貴兄弟の子供時代くらいだ。
それまで体育の50m走などはクラス1、学年でも2、3番目に速かった。1学年150人以上いたから、そこそこ速かった。
学年1は幼稚園からの友人タカだ。
しかし太ってからは体が重く、走ってもやはり遅い。
オレの得意分野がひとつなくなってしまった。
でも持ち前の明るい性格で楽しく学校生活を送っていた。
学校には特別養護教室があった。
その中で同じ3年生のえっちゃんという女の子がいた。身長は平均よりかなり小さく、顔付きもどこか抜けた感じだった。
普段はあまり接することはないが、たまたま体育館で一緒になった。
オレと友達何人かはえっちゃんをからかった。
何て言ったかは覚えていないが、障害を馬鹿にしたことを言った。
えっちゃんは最初は笑っていた。一緒に遊んでいると思ったのかもしれない。
でもオレ達の言動に悪意があるのを感じたのだろう。途中で大泣きした。
女の子を泣かせた。
障害を馬鹿にした。
最低だ‼
今書いてて思い出しても、えっちゃんには申し訳ない事をしたと思う。
先生がきて、案の定叱られた。
先生はこのことを自分の口から親に伝えろと言った。
夜、緊張しながら母ちゃんに話した。
激怒される、そう思った。
母ちゃんは泣き崩れた。
『母ちゃんの教育が悪かった。あんたがそんなことをするなんて残念…。』
母ちゃんは激怒せずオレを哀れんでいるような目をしていた。
全身の力が抜けてしまった様になった。
母ちゃんはその後いろいろと電話をしていた。先生やえっちゃんの親だろう。
母ちゃんが謝罪をしているのを、離れたところで耳をすまして聞いていた。
オレも激しく後悔した。
なぜあんなことをしたのかわからないが、とにかく分別のつかないヤツだったんだろう。
今自分の子供達がそんなことをしたら、間違いなくぶん殴るとおもう。
逆にされたら全力で守りたい。
つづく