10億+10億=? | Man is what he reads.

10億+10億=?

http://news.indochannel.jp/news/nws0002621.html

10億人のマーケット+10億人のマーケット=20億人のマーケット。

人口はマーケットの魅力を語る上で重要な要素だが、事はそう単純にいかない。


マーケット、というのは容易に繋がるものではない。

故に企業は各国どころか、一国の中においてもブランチを置く。

個別の対応をすることによって、当該地域で早く、多くの利益を生む為だ。


ところで、マーケットが個別に留まる理由は文化の違いである。

文化の違いとは、生活習慣の違いと言い換えてもよいだろう。

生活習慣を変えるのは容易ではない。

ましてや変えさせるなど不可能である。


しかし、生活習慣を変えることは困難でも適応することはできる。

適応するには生活習慣の理解と実践が必要で、その理解に言語が大きく貢献することは言うまでもない。


挨拶は大切な生活習慣だが、

「Hello」

をもって励行する人より、「オハヨウゴザイマス」と実行する人の方が地域に馴染むのは早い。

単に話が通じるからというのではない。

その人に愛着が湧く。

馴染むと様々な情報が入ってくるようになるし、発信もしやすくなる。


コミュニケーションの質が変わるのである。

こういった質の高いコミュニケーションが商売をし易くすることは間違いない。


中国は製造に強みを持ち、インドはIT関連サービスに強みを持つ。

こういった質の高いコミュニケーションがそれぞれに異なる強みを持つ10億人のマーケット間で行われたら、おそろしく競争力の高い20億人のマーケットが誕生するかもしれない。