一流の条件 | Man is what he reads.

一流の条件

一流の条件 (朝日文庫)/野村克也
¥609
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名将の地位を築いた野村克也氏の野球に関するコラムを集めた本である。

初版は、1986年三月の発行であり、論じられているのは当時の野球界についてだ。



だが、内容は決して色褪せていない。

当時を知る者にとっては、むしろ臨場感に溢れている。

もちろん、当時を知らない方にとっても有益な内容ばかりだ。

タイトルに「一流の」とあるが、選手、監督、そしてチームについて、“一流とは何か”というテーマで語られている。

特にビジネスマン、とりわけ管理職の立場にある方は多くの示唆が得られるだろう。




いくつか気に入ったコラムを挙げてみる。

タイトルを紹介するだけでも、その魅力は伝わると思う。




・冗舌な新人は成功しない

・広角的な発想は名指導者に必須

・優勝の条件

・組織を活性化する人事異動

・逆転負けを防ぐには

・デッドボールという武器

・四冠王バースの攻略法

・現役生命を延ばすには

・五番手の責任

・トップのあきらめは伝染する

・不可解な采配か、深謀遠慮か




個人的なお気に入りは、「組織を活性化する人事異動」である。


末尾の言葉の存在がその理由だ。




“信頼の中に温情と冷酷さが同居している状態が望ましい”




名将野村克也、

さながらマキャベッリのようだ。