阿修羅
「なんと醜い姿よ。」
我が静かに目を閉じ悟るところを、そなたは三面を経ても解せぬ。
「なんと哀れな姿よ。」
我が静かに両手を合わせて得る安らぎを、そなたは六手すり合わせても得られぬ。
「来るがよい。沙羅双樹の元へ。如来となり、ただ、輪る。」
馬鹿な、、、、
阿修羅はつぶやいた。
如来として、輪廻する、
それは無為だ。
俺は生きている。感じている。
三面六手をもってしても俺を現すことはできない。
釈迦よ、修羅の世界にこそ、真理があるのだ。