ヒップが“垂れる”のは避けられない?
鏡に全身を映しても、つい見逃しがちなのが…






鏡に全身を映しても、つい見逃しがちなのが後ろ姿のチェック。たるんだヒップラインでは、年齢以上に老けて見られてしまうことも! 実はヒップは一度垂れてしまったら元には戻らないという意見も!? 今のうちからしっかりケアして、引き締まった“美尻”を保ちましょう。


【詳細画像または表】


■ヒップはみな同じ変化をたどる!?



 最近体のあちこちがたるんできた——そんな口に出したくない悩みを胸に秘めている人は多いのでは? でも、「そのうちダイエットすれば大丈夫」なんて放っておいたら取り返しのつかないことになるのかも。特にヒップは要注意!なんだそうです。



 下着メーカーのワコールが、45年にわたり約4万人女性の体について調査・分析したデータから、加齢によるヒップの変化には一定の法則があることがわかってきました。それは、変化のはじまる年齢や変化のスピードに差はあっても、すべての女性に共通して、同じ過程をたどって変化していくというものです。



 その過程は



ステップ1 ヒップの下側が「たわむ」

ステップ2 ヒップの頂点が「下がる」

ステップ3 股関節付近がそげ、ヒップの外側の肉が「流れる」



 というものでした。この過程を経ると“垂れ下がったヒップ”ができあがるというわけです。



■“垂れ尻”は内部組織のゆるみが原因



 では、加齢によりヒップが垂れ下がる原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか。 ワコール人間科学研究所と京都府立医科大学大学院医学研究科との共同研究によると、



 加齢によりヒップの



(1)筋肉が衰え

(2)筋膜が薄くなり

(3)結合組織の組成が変化する

(4)筋肉と脂肪などの各組織および組織同士の結合が弱くなり

(5)脂肪全体がゆるんでずれ下がる



ということが、ヒップがたるむ原因なのではないかということが分かってきました。



 そこでヒップの構造について、サフォクリニックの白壁征夫院長に詳しくうかがってみました。「ヒップは主に筋肉と脂肪で構成されていて、筋肉は筋膜で覆われ、そこから伸びる結合組織で脂肪と一体化しています。しかし、年齢を重ねるにつれて筋肉が衰えると、筋膜も薄く弱くなり、結合組織もゆるんで脂肪の重みを支えきれなくなります。顔には、皮膚と骨をつなげる貝柱のような役目をするリガメント(靭帯)が、バストにはクーパー靭帯があって、組織が下がってしまわないようにしっかり支えています。ところが、ヒップにはそのような組織がないので、特に垂れ下がりやすいのです」(白壁院長)。



 内部組織がゆるんだヒップは小走り程度の刺激でも大きく揺れてしまいます。「この揺れがさらに“ゆるみ”を加速させてしまうおそれがあるのです」と白壁院長は話します。



<筋肉と脂肪がずれ下がる!>



(写真)若いヒップと、加齢変化してしまったヒップの違いは一目瞭然。立った状態のヒップを横から見たMRI画像を比較すると、若いヒップ(左)では筋肉がハリや膨らみを維持し、その上にしっかり脂肪組織が載っているが、加齢変化したヒップ(右)では、筋肉が衰えて下がり、その上の脂肪もハリを失ってずり落ちてしまっている。

※MRI写真提供:ワコール



■“垂れ尻”を加速させる、もうひとつの原因



 ワコールの調査によると、20代ですでに垂れ下がったヒップの人がいる一方、40代でも若いヒップを保っている人がいたりと、ヒップの変化がはじまる年齢には大きな個人差があることもわかりました。さらに追跡調査をしたところ、40代・50代でも加齢による体形変化が小さかった女性は約25%もいました。彼女達はどうして美尻をキープすることができたのでしょうか。その理由をワコール人間科学研究所の藤原薫さんにうかがいました。



 「体形変化の小さい女性の行動には、3つの共通する特徴がありました。“活動的な日常生活““規則正しい食生活”、そして約半数の方が体形に合った“機能性ボトムを愛用”していました。機能性ボトムを日常的に身に着けることで、ヒップの過剰な揺れを防いだためと考えられます」(藤原さん)。



 どうやらこの3つのポイントが美しいヒップラインを維持する鍵のようです。次号からは、「美尻キープ」法について詳しく紹介していきましょう。



※若いヒップと加齢したヒップの違いを見たい方はワコールの「ラブ、エイジング。」でごらんいただけます。



Profile

白壁征夫さん

美容外科医

サフォクリニック院長

東京医科大学卒。大阪白壁美容外科院長、山王病院美容形成外科部長を経て、現職。国際美容形成外科学会教授。



藤原薫さん

ワコール 人間科学研究所基礎研究課所属。繊維製品品質管理士。





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