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 ◇西田光子さん(中種子町)「6月のカモメ」

 ◇山岡淳子さん(屋久島町)「せんだんの花」

 ◇橋口礼子さん(出水市)「少年の親切」

 はがき随筆6月度の入選作品が決まりました。中種子町増田、西田光子さん(53)の「6月のカモメ」(26日)▽屋久島町平内、山岡淳子さん(53)の「せんだんの花」(24日)▽出水市上鯖渕、橋口礼子さん(77)の「少年の親切」(16日)--の3点です。

 東北の被災地のニュースで、川柳大会が行われていて、皆さん大笑いの様子でした。句会や短歌の会なども行われているようです。小学生が避難所で壁新聞を作ったり、他地区の人がミニコミ紙を配ったりもして、喜ばれているようです。まずは衣食住ですが、同時に言葉の力もその効力を大いに発揮しているようです。ハムレット風にいえば、人間はやはり「言葉、言葉、言葉」なのですね。

 西田光子さんの「6月のカモメ」は、陸前高田市でのボランティア体験記です。カモメの鳴き声だけの被災地で、知らぬ者同士が力を併せて、瓦礫(がれき)を片付けた時の連帯感が書かれている、感動的な文章です。日本のことを外国では、国民は一流、政治は三流と言っているそうですが、確かに日本人が好きになる文章です。

 山岡淳子さんの「せんだんの花」は、日ごろ地味な花なので目立ちませんが、その数の多さのために美しさに目を見張ったという文章です。見落としがちな風景に気づき、素直な驚きとともに描写したところが好印象を与えます。

 橋口礼子さんの「少年の親切」は、買い物の帰りに、荷物を運んでくれた小学生の描写です。そのごく当然だという態度とさわやかな笑顔との描写が、読む者の気持をも心地よいものにしてくれます。

 入選作の外に3編を紹介します。

 鹿児島市唐湊、東郷久子さん(76)の「紫陽花(あじさい)とともに」(11日)は、台風を避けてアジサイを室内に移動したという内容ですが、のぞいてみると「花毬(はなまり)」たちが「花の会議中」だったという、実にオシャレな文章です。

 阿久根市大川、的場豊子さん(65)の「ダイエット」(15日)は、昔の水着を無理矢理に着てダイエットを試みようとしたら、それを見たご主人がアクマキみたいだと言われたという内容です。こういうのをブラック・ユーモアというのでしょう。

 鹿児島市薬師、種子田真理さん(59)の「私もヘソ曲がり」(17日)は、過日の久野茂樹さんの、地デジ化に噛(か)みついた随筆に賛意を示すとともに、反テレビ賛読書(?)の快い、気風(きっぷ)のいい宣言です。(鹿児島大学名誉教授・石田忠彦)

 ◇係から

 入選作品のうち1編は30日午前8時半過ぎからMBC南日本放送ラジオで朗読されます。「二見いすずの土曜の朝は」のコーナー「朝のとっておき」です。

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 ◇投稿規定◇

 だれでも投稿できるミニ随筆です。日常生活の印象的な出来事を日記がわりに、気楽に書いて下さい。作品は文章部分が250字前後(14字×18行)。他に7字以内の題。住所(番地まで)、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒892-0847 鹿児島市西千石町1の32 鹿児島西千石町ビル 毎日新聞鹿児島支局「はがき随筆」係へ。はがき、封書など書式は問いません。新人の投稿を歓迎します。



7月27日朝刊



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