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Facebookクーポンで麺大盛りを頼んだら、「ソーシャル」の意味が少しわかった
6月7日、Facebookは、日本でクーポンサービス「Facebookチェックインクーポン」を始めた。同サービスは、GPS機能入りのケータイやスマートフォンで自分のいる位置を知らせる(チェックイン)すると、その近隣にある店の割引クーポンが利...






 6月7日、Facebookは、日本でクーポンサービス「Facebookチェックインクーポン」を始めた。


【詳細画像または表】


 同サービスは、GPS機能入りのケータイやスマートフォンで自分のいる位置を知らせる(チェックイン)すると、その近隣にある店の割引クーポンが利用できるもの。



 同サービスは、米国やカナダ、ヨーロッパでは始まっていたが、アジア圏では日本が初めての立ち上げになる。



 今回、Facebookのクーポンをさまざまな店で獲得、利用したところ、SNSやGPS機能が組み合わさった「次世代クーポンのあり方」が、記者にも少しわかってきた。



ローソンやユナイテッドアローズなど、有名企業がこぞって参加



 Facebookチェックインクーポンに限らず、GPS機能と連係した「位置情報クーポン」は、ネット業界のちょっとしたブームになっている。



 例えば2月中旬、米国の位置情報SNS「foursquare(フォースクエア)」が日本語化された。(関連記事はこちら)。



 フォースクエアは米国で「店にチェックインすると、割引クーポンがもらえる」というサービスを始めた先駆者的存在。日本でも、一部のホテルや店舗がユーザー向けにクーポンを発行している。



 米国ではグルーポンも、位置情報と連動したクーポンサービス「Groupon Now! 」を始めた。



 日本ではライブドアの「ロケタッチ」やロケーションバリューの「イマナラ!」などが、位置情報を絡めたクーポンサービスで先行している。



 一方、今回の「Facebookチェックインクーポン」には、特徴が2つある。



 ひとつは、参加企業や業種、ユーザーの広がりだ。



 同サービスには6月7日の開始当初、14の企業やチェーン店などが参加した。主なものは以下の通り(すでにクーポン配布が終わった企業、店も多い)。



ローソンやファミリーマート、ミニストップのコンビニユナイテッドアローズ(green label relaxing)、アディダス、GAP、SLY、サカゼン・ゼンモールなどのアパレルショップドミノ・ピザや、しゃぶしゃぶ温野菜などの飲食店富士急ハイランド、TIPNESSなどのサービス業 位置情報を絡めたクーポンサービスで、これだけ多くの企業、業種が一堂に参加したのは、日本では珍しい。



 特に大きいのは、コンビニの参加だ。



 例えば、ローソンは全国店舗で「からあげクン」の半額券を先着5万人に配布するクーポンを公開した。



 記者の周りでは「からあげクンが半額」と聞いて色めき立った人もいた。だが同商品は210円なので、値引きは105円分。さほどの値引きではない。



 だが、ローソンは自宅の近くや勤務先などに店があるため、クーポンを獲得、利用するのに適している。記者の周りでも「からあげクンの半額クーポンを利用した」という書き込みが目に付いた。



 なおローソンでは「Facebookチェックインクーポンの反響はかなり大きく、からあげクンの売り上げにも好影響を与えたと見ている」と話している。



友人、知人にクーポン入手が伝わると「不都合なこと」も



 Facebookチェックインクーポン、2つ目の特徴は「ソーシャル」だ。



 実は同サービス、「●●のクーポンを獲得した」ということが、Facebook上の友人、知人に自動的に伝わる仕組みになっている。



 逆にユーザー自身も、友人、知人がどんなクーポンを獲得したのかがわかる。



 ユーザーがFacebook上でクーポンを入手すると、周りの友人、知人がクーポンの存在を知ることができるのは、かなり面白い仕組みだ。



 実際に、記者がファミリーマートのクーポン(ヴィンテージブレンドコーヒー引換券)を獲得したところ、知人から「(クーポンでもらった)コーヒーの味はどう?」というコメントが飛んできた。



 今までは店舗で紙のクーポンをもらっても、それをわざわざ獲得、利用したことを友人に話すことは少なかった。



 だが同クーポンは、Facebook上の友人、知人のつながりを通じて広まり、さらにクーポン自体が友人、知人の交流を促すことがある。



 まさに「クーポンのソーシャル化」と言えるだろう。



 一方、「クーポンがソーシャル化されると、不都合なことがある」ことにも気づかされた。



 今回のチェックインクーポンでは、中華料理店チェーンの「日高屋」も参加(6月12日まで)、麺大盛り無料のクーポンを配布していた。麺大盛りは60円なので割引額はさほどでもないが、男性にはうれしいサービスだ。



 ただし、深夜に日高屋の大盛り無料クーポンを獲得して、ハタと気づいたことがあった。



 深夜に麺大盛り券を入手したことがFacebook上に流れると、「あの人はどれだけ大食いなのか」など友人、知人に思われてしまうかもしれない。それは、少し外聞が悪い。



 しかも記者は「ダイエット中」ということになっており、Facebookでつながっている妻にクーポン入手の事実を知られると、かなりまずいことになる。



 慌ててその日は食べるのをやめ、次の日には「これはFacebookクーポンの実験なので……」などの言い訳をコメントに載せた。(ちなみに妻はクーポン獲得の情報を見逃していたようだ)



 「クーポンがソーシャルになると、こんなことにも気をつけなければならないのか」と勉強になった一件だった。



 Facebookチェックインクーポンは、獲得、利用したことを人に自慢したいクーポンならば、Facebook上で大きく広まる可能性がある。その意味で新世代のクーポンサービスだと言える。



 だが、世の中には「自分1人でひそかに使いたい」というクーポンもある。そうしたものの配布には向いていないのだろう。



(文/日経トレンディ=荒井 優)





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