イサキは比較的、温暖な海域を好む魚で日本では日本海側と太平洋側どちらでも獲れる魚です。旬は梅雨頃で「梅雨の雨を飲んで美味しくなる」と言われるほどです。なお、小型よりも大型の物の方が脂の乗りがよくて食味にも優れていますが、中型以上になると高級魚として扱われます。また、美味しいイサキの見分けかたですが、身体に高さがあり、頭が小さいものがよいでしょう。この他にも、手に持った時にずっしりと重みを感じるだけでなく、身体全体に張りや厚みがあるかどうかも大切なポイントです。ちなみに骨が硬く、身もしっかりしているので一度覚えると捌きやすい魚のひとつです。

 

 

 

調理する時に気をつけるポイント

 

 

イサキは白身と青魚の中間のような身の質をしていて、最も美味しい魚種のひとつと言えます。なお、調理する時のポイントは「皮目の脂」です。イサキは皮と身の間に独特の旨味が感じられる脂がありますが、サイズが小ぶりのものだとこの脂がそれほど多くありません。そのため、皮をはいでしまうと旨味にかけるので、刺身にする際でも皮はつけたままにし湯引きや霜降りにすると良いでしょう。反対に中型よりも大きくなると脂がしっかりと乗っていてくどいと感じる場合もあるので、皮を引いて刺身にしたり、焼魚で余分な脂を落とすと食べやすいです。