日本では一般的ではありませんが、イタリアなどでは普通に食べられているお野菜の一つにアーティチョークがあります。野菜には見えず、本当に食べるのかどうか半信半疑に思われるでしょうがこのエキゾチックなルックスの中に美味しさが詰まっているのです。
和名は「チョウセンアザミ」と言い、あざみの仲間です。大きなものだと2メートルにも達する植物ですが、その頂点に君臨する大きなつぼみが食用部分となるのです。とはいえ、丸ごとぱくっと食べられる訳ではなくそのほとんどは捨てる部分、とにかく下ごしらえも大変でゴミも多く出る大変な食材なのです。
アーティチョークの食べ方
ゆでて食べられることが多いです。ただその前に、固く閉じたガクの先・棘部分をカットします。その後はすぐにレモン水や酢水に漬けます。とにかくアクが強いお野菜なので、手早い作業が要求されます。30分ほどゆでたらガクを剥がして、付け根部分を歯でこそげ落としながら食べるのです。すべてを剥がすと花びらの元となる真っ白な部分が出てきますが、これも食べられません。その下にある心臓部分・アーティチョークハートと呼ばれる所こそがもっとも美味しい部分です。これにたどり着く為には棘と戦い、アクで手を真っ黒にし1枚1枚ガクを剥がしていくしかないのです。