おかゆには調理方法による分類があるのも特徴であり、炊きあがった白米を煮たものも、生米からじっくりと煮たものもあります。生米から作るのは炊き粥であり、呼び名は水分と米の比率により異なり、炊きあがったご飯に白湯を入れて炊き直して完成をさせるのが入れ粥です。使用をする穀物によっても呼び名は違いがあり、水でうるち米を炊いたものは白粥、水で黒米を炊いたものは黒米粥、粟を使用するのは粟粥と呼ばれています。味わいは米なので味付け無しだとシンプルな米の風味であり、薄味を付けることが多く、煮込みますので食感は大変柔らかく滑らかです。
紀元前に入ってきて世界で食べられている
日本で生まれた食事のイメージですがお粥は、紀元前に海外から渡ってきたメニューです。白米を主食とする日本では昔からなじみが深いものですが、中国や韓国でも日頃から食べられていて、独特のトッピングなどもあります。中国では一般的な豆類に米とナツメなどを加えているのが、甘い味わいが特徴の八宝粥です。松の実やカボチャに海老や牡蠣など、あらゆる具を加えたりする韓国のチュと呼ばれるものもあります。インドネシアやマレーシアでは、黒米や白米を用いたブブルがあり、砕米を用いて作るジョークはタイのものです。