ズッコットはイタリアフィレンツェ発祥のお菓子です。ズッコットとは、16世紀当時兵隊さんが被っていた帽子のことでその形に似せて半球状の形をしています。ドーム状に成型したスポンジケーキのなかに、リコッタチーズと柑橘系の果物の皮やカカオなどを混ぜて入れ、スポンジケーキには、アルケミスのリキュールを浸み込ませて赤く華やかにしたものが本来の形だといわれています。最初は貴族の宴会用に作られたようですが、現在では、ドーム型の菓子をこう呼んでおり、アレンジレシピも多数あるため、いろいろな味を楽しむことができます。
アレンジレシピの多い・ズッコット
アレンジレシピには、リコッタチーズではなく生クリームを使いその中に砕いたナッツ類・さくらんぼのシロップ漬け・チョコなどを入れたりします。出来上がりにカカオパウダーをかけたり、焼く前の生地にココアなどを混ぜ色を変えて模様を描くこともあります。また、生クリームではなくアイスを使ったものなど多種多様な種類がみられます。ズッコットは冷たくして食べるお菓子ですが、アイス・生クリーム・チーズが凍らない程度に冷やすので、使用素材によっていくつもの食感を楽しむことができるお菓子といえるでしょう。