サクサクとした見た目とは異なりカントゥッチは、口にすると固さがあるお菓子です。イメージとしてはガリッいう感じですが、食べる際には音がするのも特徴であり、言語に小さな歌という意味があります。現代でもイタリアの家庭では普段から作られている、とてもポピュラーなお菓子です。作り方も材料もいたってシンプルであり、材料を混ぜてオーブンで焼くだけなので簡単にできます。アーモンドはローストをして、材料を混ぜて生地を伸ばして20分間焼いて、均等な大きさに切ってさらに15分焼くだけです。特徴的な食感は、オーブンに2回入れることで醸し出されます。

 

 

 

アーモンドを加えて作るトスカーナのお菓子

 

 

ピサが発症地であるカントゥッチは、ビスコッティ・ディ・プラートや、カントゥッチ―二と呼ばれることもあります。時代をさかのぼること1600年の終わりに生まれた、トスカーナ地方に古くから伝わるお菓子です。当時の材料は卵白に砂糖と小麦粉を使用していましたが、今では原点にこだわることはありません。アーモンドを使用しているものが現代の主流であり、昔の素朴な味からクラシックなおいしさへと変化を遂げています。食後に頂くデザートとして、本場トスカーナでは食べられていますが、甘みのあるワインに浸しながらが一般的です。