ハワイにはロコモコやポキなどさまざまな国や地域の食文化が入り混じった独自のグルメがありますが、マナプアもそうした料理の1つです。
マナプアは、ごくわかりやすく言えばハワイ版の肉まんです。小麦粉を原料としたバンズの中に味付けされた豚肉を入れ、蒸すか焼くかして作られます。ルーツはやはり中華まんにあり、19世紀にハワイにやって来た中国系移民が屋台で売り出したのが起源だと言われています。現在ではチャイナタウンのそこかしこに専門店があるほか、街中でもファストフードスタイルで普通に食べられます。気軽なスナックとして、その人気は定着しています。

 

 

 

ポークやチキンなどバリエーションも豊富

 

 

マナプアは大きさも中華まんと同じぐらいで、蒸したものは白く、焼いたものは茶色い外見をしています。食感は中華まんよりも西洋のパンにやや近い感じです。お店によっても異なりますが、バンズにはほのかな甘みがあります。中にはもともとはチャーシューを刻んで入れていましたが、現在ではコンビーフのような食感を持つタイプや餃子のあんのようなタイプなど、バラエティに富んでいます。また、豚肉ではなく鶏肉を使ったタイプもあります。ハワイには朝から開いているお店も多く、出勤途中にお弁当として買っていったり、店内で朝食代わりに食べたりする人の姿をしばしば見かけます。