関東リーグ1部昇格、全国大会優勝という頂の景色を目指して、関東学院大学サッカー部の登頂がいよいよ始まる。僕たち「雑草軍団」からすれば、この登頂を成功させることは偉業と言える。長く険しく傾斜も様々、時には急で時には穏やか足場も悪ければ雨脚が強い日もあるだろう。
常に状況は変化し、それに対応しながら選手、スタッフ、マネージャー含め120人いる集団の足並みを揃え、目標に向かい歩み続けることは容易ではない。特に選手は難しい。
登頂成功の鍵でもあり、今年のスローガンでもある「一体関」を少しでも強固にできればと思い、僕の経験からみんなへ伝えたいことを素直に伝えます。

大学サッカーは高校までとは違い、選手が主体となり活動するため、部の役職や試合を運営するための役職など、様々な役職がある。どれも欠かせない仕事だから、誰かがやらなくちゃいけない。だけど大学に来てまでサッカーをやる選手は、本当にサッカーが大好きな選手や更なる高みを目指して日々取り組む選手が多い。そんな選手は一癖も二癖もあるだろうし、今までの自分の実績、自信、譲れないものも多くある。
だから、役職を与えられると、試合に出て活躍するために来たはずが、自分は何をしてるんだ、サッカーをしに来たのにこんなことをしに来たわけじゃない。多くの選手がそう考える。
これは関東学院大学に限らず、どの大学でもピッチに立つ選手以外の多くが考え、感じる悔しさだと思う。

だからこそ僕は、僕たち「雑草軍団」が頂へ登り詰めるために、ピッチに立つ人、応援をする人、役職を全うする人全員が同じ気持ちで「一体関」を持ってチームのために行動することが、登頂成功の鍵になる。そのほんの少しが他の大学との差になり、勝負の分かれ目を左右するチーム力に直結すると思うから。

前文にも書いてある通り、関東学院大学でサッカーをやっているみんなは、本当にサッカーが大好きで意識が高い。少しでも上のカテゴリーでサッカーができるように毎日練習に励み試合に望んでいる。僕もその1人だ。
本気でサッカーをやればやるほど、上を目指せば目指すほど挑戦することが増え、成功や失敗、喜びや悔しさなど様々な経験をする。挑戦者には高い目標があり理想がある。だけどそれは決して思い通りにいくものではなく、順調に進むことの方が珍しい。失敗や悔しさ辛いことの方が多いのかもしれない。そして、それが連続すると、現実を受け入れられず自分に呆れてしまう。周りや、環境、他の人が変わらないことを嘆き、逃げ出したくなる。さらに、挑戦することが不安になったり怖くなったりする。そうやって負の連鎖にハマる。きっと自分の利益や自分の成長、自分のことしか考えれない選手はこうなりやすいんじゃないかな。去年までの僕がそうだったから。

そうなる前に、そして全員の気持ちを一つにするために。

今、一人一人に起きている出来事や与えられている役職や立場は、自分の過去やこれからのために今の自分が必要として引き寄せていることだ。それをどう捉え、今の自分にできることを精一杯やれるかで、未来の自分が決まる。だから、失敗から学び、新しい挑戦をしてみよう。振り返ってみて、自分のことしか考えてこなかった選手は、グッと拳を握りしめながらでもいい、唇を噛みしめながらでもいい、少しでもチームのために一歩を踏み出してはどうか。心の底からチームのためを思ってくれたら尚いい。一人一人が、今自分の置かれている立場からチームのことを思い踏み出した一歩は、関東学院が登頂するために大切な一歩であることを忘れないでほしい。そしてその一歩は、必ず自分の成長する一歩となる。ピッチに立つ人も応援をする人も役職を全うする人も、立場は違えど目的は変わらない。全員で一歩ずつ踏み出して行こう。

そして何よりサッカーを楽しもう。
どんなに辛いことがあっても、逃げ出したくなる失敗をしても、僕らがサッカーを続ける理由は何か。それは、その感情以上に仲間と勝つ喜びや達成感、できなかったことができるようになったりする快感が忘れられないから。簡単には味わえないからこそやりがいがある。サッカーをできることに感謝して、思いっきり楽しんでいこう。それでも楽しめなくなったり悩んだりしたら、四年生や同期、チームメイトに話してほしい。その悩みを分かち合える仲間や乗り越えてきた先輩が、たくさんいるから。僕もそうだ。そうやって先輩たちが作ってきた伝統「雑草魂」、チームカラーという宝物をしっかり受け継いで進化させていこう。

俺はこれから圧倒的な存在として誰よりも「雑草魂」を表現してピッチに君臨する。ピッチ外では、チームがより良い方向に進めるよう全てを捧げる。ここでなら死んでもいいという覚悟で毎日望む。きっと他の四年生もそうだろう。そしたら毎日あっという間ですぐ終わっちゃうんだろうな。それくらい充実させる一年に、小さな一歩でも大きな一歩でも、その一歩に力を込めて全員で最高の景色を目指して今日も一日歩んで行こう。

最後に、これまで関東学院大学サッカー部を応援してくれている皆さん、僕を応援してくれる皆さん、本当にありがとうございます。
今年は必ず結果を残します。「雑草軍団」の「雑草魂」を楽しみにしていてください。

長い文章にお付き合いありがとうございました!



山出旭(4:帝京大可児高校)