欧州安定基金の再拡大で合意 月内にもギリシャ融資[10/4 日経新聞]

多分、これでギリシャのデフォルトを回避できそうです。

【インタビュー】ユーロは過小評価―債務問題の悲観は行き過ぎ=内海元財務官[10/4 ウォール・ストリート・ジャーナル]

上記記事でもこの元財務長官の方が指摘しているように、ギリシャのデフォルトを歓迎する国は、今のところ一つもない。スペインやフランス、ドイツはギリシャ国債をたらふく抱えてるし、そうでない国でさえ、間接的には一国の債権の価値がゼロになってしまうという、超ド級の負の信用爆発は必ず連鎖するし、どう足掻いてもこの影響は逃れられません。だとすれば、答えは一つ。なんとか爆発させないこと。

当初のギリシャ向けつなぎ融資は見送られましたが、今回で融資の上限を増やすということですから、実質的には同じようなものです。ただし一点気になることが、欧州安定基金へのEU各国による政府保証額を据え置く点。つまり、「担保をそのままに貸付金だけ増やす」という、貸し手側には非常に不利な条件であることです。

そういってられねーよ、緊急時の融資こそがこの基金設立の主要目的なんだから、といったところなんでしょうが、この欧州安定基金、原資は全てEU加盟国によって積み立てられていますが、ここ自体が発行する債券の20%は日本政府が保有してるんですよ。やっぱり世界経済は繋がっているということです。

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