私は読書が好きで、若いころはかなりの時間を読書に当てていました。歳を取ってからその習慣がなくなり、身近なところに本が積んであるということがなくなったような気がします。

 

今はネット記事などをよく読んでいますので、それが代わりになっているのかもしれません。そういった記事の中に「私たちは文字を脳内で音に変換し、その音で理解しています。」という文章がありました。

 

余りにもさらっと書いてありますが、文字を音に変換しているなどというのは初めて見ました。この理論が一般的なものとして証明されているのか疑問ですが、ここではその前提での話を紹介します。

 

ポイントは「音の理解速度」としており、ここを鍛えれば読書は一気に変わるとしています。多くの人は分からないことに出会ったとき、まあいいかと流してしまいます。これが語彙と知識を増やす絶好のチャンスを逃がしていることになるようです。

 

昔「キャッシュフロー」という言葉をよく目にしました。最初はなんかおカネの流れのことだろうとざっくり理解していたのですが、ある日きちんと調べてみました。

 

すると「営業キャッシュフロー」「投資キャッシュフロー」「財務キャッシュフロー」という3つの区分があることを知り、それぞれの意味も理解できました。

 

この分からないことはすぐに調べるという行動が、ビジネス知識を急速に広げるきっかけになるのです。具体的にやり続けることを紹介します。・テレビやネットで知らない言葉を見たり聞いたりしたら、その場でスマホ検索する。

 

・映画や小説で出てきた馴染みのない表現をメモして後で調べる。・会話の中で「単語の意味は正確にはなんだろう」と感じたらすぐ確認する。・調べた言葉を使って例文を作ってみる。特に最後の「例文を作る」というステップが重要です。

 

これにより認知語彙を使用語彙に変換する効果があります。例えば「憂慮」という言葉を調べたら、今日の株価の急落は市場の先行きを憂慮させるものだ、といった例文を自分で作ってみましょう。

 

たった10秒でできる作業ですが、語の定着率が格段に上がります。また1つの検索結果だけでなく、複数の語釈を確認することも大切です。

 

例えば「キャリア」という言葉を調べると、通信では携帯電話の事業者や回線を指し、仕事では経歴・職歴、医療では病原体の保有者を指します。

 

複数の語釈を照合すれば、投信キャリア・キャリアを築く・無症候性キャリア、のように文脈ごとの正しい意味と使い方がすぐ判別できます。

 

分からないことをそのままにしない、という小さな習慣が時間とともに大きな差を生み出します。