自動車保険の乗り換えでよくある「3つの疑問」 | タッキのブログ

タッキのブログ

タッキのブログにお越しいただき ありがとうございます。
食いしん坊タッキの気になる記事やダイエット、
読んでためになる記事など 愉しいブログにしたいと思います。
コンセプトは 体と心のダイエット、おさいふ防衛無駄遣いダイエット
よろしくお願いします。

自動車保険に関する相談のなかでも、他社に乗り換えるケースでよく受ける疑問は大きく分けて次の3つ

 

「1.等級は引き継げるの?」

「2.保険料はどれくらい安くなるの?」

「3.デメリットはないの?」です。

 

ここでは、これらの疑問をすっきり解消していきましょう。

 

1. 乗り換えで等級は引き継げるの?

自動車保険の等級は事故の有無・件数に応じて決定される

自動車保険の等級は事故の有無・件数に応じて決定される

まず、自動車保険の等級制度についておさらいしましょう。

等級は1~20等級に区分されていて、前年契約の等級と、事故の有無・件数に応じて決定されます。

 

20等級が最も割引率が高い、つまり保険料が安くなり、1等級が最も割増率が高い、つまり保険料が高くなります。

 

新規契約時は原則として6等級となり、保険を使わなければ次回更新時に1等級ずつアップしていきます。

たとえば、現在10等級で保険を使っていなければ、翌年の契約更新時に11等級にアップします。

 

一方、事故で1回保険を使うと、3等級ダウン事故の場合は7等級、1等級ダウン事故の場合は9等級にダウンします。

 

等級のアップ・ダウンによって、事故の少ない契約者と事故の多い契約者の割増引率に差がつく仕組みとなっているのです。

こうした過去の実績の積み重ねでもある等級は、保険会社を替えても引き継がれます。

 

たとえば、現在自身の等級が10等級の場合、事故で保険を使っていなければ、次回更新時は別の保険会社に乗り換えても11等級で契約することができます。

損害保険会社の自動車保険であれば、代理店型とダイレクト自動車保険による分類は関係なく、スムーズに等級引き継ぎを行うことができます。

 

また、全労済、JA共済も等級引き継ぎに支障はありません。

 

しかし、下に挙げるようなその他の共済は、保険会社によって等級を引き継げるかどうかが異なり、事前確認が必要になります。

  • 全自共(全国自動車共済協同組合連合会) ※引き継げることが多い
  • 日火連(全日本火災共済協同組合連合会) ※引き継げることが多い
  • 教職員共済 ※引き継げる保険会社もある
  • 自治労共済 ※引き継げないことが多い

 

元の契約の満期時が乗り換えのタイミング

注意したいのは自動車保険の乗り換えのタイミング。等級は1年間無事故で保険を使わなければ1等級アップしますが、乗り換えで1等級アップするには、元の契約の満期日と新契約の始期日を同一にすることが前提になります。

元の契約が満期になる前に乗り換えをすると、解約時点の等級が新契約にそのまま引き継がれることになります。

 

この場合、乗り換え後の契約が1年後に満期をむかえるまで、1等級アップされません。

 

そのため、等級の進みが遅くなるデメリットが発生します(※)。

 

保険会社の乗り換えは保険期間の途中ではなく、満期日に切り替えるようにしましょう。

※新契約を元の契約の満期日までの短期契約とする場合、解約前後の契約期間を合計し、1年とみなして次契約の等級を決定する「保険期間通算特則」により、等級の進みの遅れを避けられる保険会社もあります。
 

2.乗り換えで保険料はどれくらい安くなるの?

代理店型とダイレクト自動車保険の保険料を比べると、同様の補償内容であっても後者の保険料が安くなることが多いでしょう。

 

最も保険料が高い保険会社から最も保険料が安い保険会社に乗り換えると、保険料が半分程度になることもあります。

 

しかし、「代理店型よりダイレクト自動車保険の方が必ず保険料が安くなる」ということでもありません。

保険料が安いと評判の保険会社に乗り換えても、思ったほど保険料が変わらないことも実際あります。

 

原因の1つとして、保険会社ごとの細かな違いが保険料計算で不利に働いていることが考えられます。

たとえば、保険料を年間走行距離に応じて算出する仕組みを導入している保険会社としていない保険会社があり、導入していても走行距離区分は保険会社により異なります。

 

また、対象となる運転者の年齢を限定することにより保険料を割り引く年齢条件の区分は、

「年齢を問わず補償」を含め4区分が一般的ですが、「35歳以上補償」の区分を「30歳以上補償」としている、

あるいは「35歳以上補償」を設けず3区分としている保険会社もあります。

 

こうした仕組みや区分が自分の状況に合わないと、保険料が思ったほど変わらないということが起こり得るのです。

やはり、手間をかけても複数の保険会社で見積もりを出して比較することが、満足できる乗り換えにつながります。

 

3.乗り換えでデメリットはないの?

トラブル時の対応の違いも、乗り換え時はきちんと考慮に入れて

トラブル時の対応の違いも、乗り換え時はきちんと考慮に入れて

2つのデメリットが考えられます。

1つめは、保険会社を替えると元の契約でつけていた特約をつけることができない、あるいは特約の保険金額や補償範囲が変わってしまうことがあることです。

 

そもそも、保険会社ごとに自動車保険で用意している特約は異なります。

 

たとえば、ソニー損保はマイカーで外出した先で車を降りている間に起きた事故によるケガと身の回り品の損害を補償する「おりても特約」を用意しています。

 

週末にレジャーで車を使用する人や、ゴルフなどのスポーツに車で出かける人にマッチしますが、他社の自動車保険で同様の特約を探すのは困難です。

また、個人賠償責任特約は、日常生活における偶然の事故(自動車事故を除く)により他人にケガをさせたり、他人の物に損害を与えたりした場合、法律上の損害賠償責任を補償してくれる特約ですが、自動車保険につけている場合、注意が必要になります。

 

自転車事故で賠償額9,000万円を超える判例があることを考えると、同特約の保険金額は1億円以上にしたいのですが、

同特約の保険金額の限度が少ない、あるいは同特約を自動車保険につけることができない保険会社もあります。

2つめは、初期対応の対応時間帯やロードサービスの内容が変わる可能性が高いこと。

 

事故時の初期対応として多くの保険会社が挙げているのは、事故の相手への連絡、代車の手配、修理工場への連絡、医療機関への連絡などですが、

夜間・休日の初期対応の対応時間帯や、即日対応の実施の有無は保険会社によって違いがあります。

また、ロードサービスはほとんどの保険会社で24時間対応となっていますが、応急作業の無料利用の回数制限や、無料レッカーけん引の距離制限などは、やはり保険会社によって違いがあります。

ここではデメリットとして紹介しましたが、もちろん乗り換え先の選択によってはメリットにもなりえます。

 

乗り換えでは保険料の安さも重要ですが、自分のライフスタイルに合った特約をつけられる、

あるいは、より安心できる初期対応体制やロードサービスを提供している保険会社を選ぶ機会でもあることも理解しておいてください。

 

 

自動車保険の選び方ガイド 平野 雅章

All Aboutより転載

 

ペタしてね