今年の夏は千年に一度の暑さになるとか。
暑い日が続くと、つい冷たいものをたくさん摂ってしまったり、食欲がわかず食べる量が減ってしまったり、という人もいるでしょう。
そのうえ、暑くて寝苦しいのでキチンと睡眠が取れない、そして上記のような食生活を続けると、身体には大きなストレスがかかり、やがて夏バテに……。
猫は夏バテするか?
さて、では猫も夏バテするでしょうか?
猫は砂漠出身の動物なので思いの外、暑さに強く、昼間はぐったりしているように見えても、夜気温が下がってくると俄然元気になってあそび始めたり、ばくばくご飯を食べたりできちゃう子が多いです。
もしあなたの猫ちゃんが夜になってもぐったりしたままで、食欲もみせなかったらそれは夏バテではなく重大な病気かもしれません。
すぐに獣医師に診せてください。
また、暑い日中、空調管理されていない閉めきった部屋などに閉じ込めてしまうと熱中症になります。
暑い部屋の中でグッタリしている猫を発見したら、すぐに猫の身体を冷やし動物病院に連絡を入れてください。
いのちに関わりますので、室温管理にはご注意ください。
夏バテ?してませんか
夏場、猫の食欲に変化はあるかな?
わが家では通常1日3回、朝6時頃と夕方6時頃、そしてわたしが寝る前にドライフードを置き餌するという食事ローテーションです。
食事はドライフード(年齢/体調別)がメイン。
ですが、夏の朝食は夜の1/5程度の量しか出しません。
それでも日によってはたくさん余らせてしまうことがあります。
その分夕方の食事を多めに出すと、あっという間に完食です。
してわたしが寝る前に置く置き餌も、朝までには完食。
こんな猫の生態をみていると、やっぱり夜行性の動物なんだなぁと実感させられます。
このように、冬場は朝ご飯、晩ご飯、ほぼ同量与えても残すことはないのに、夏に限ると朝から昼に書けては食欲が減る傾向がみられます。
落ち着いて食べられる環境を用意しましょう
置き餌する? 残したら片付ける? どっちがベスト?
猫は一気にたくさん食べることが苦手です。
次の食事まで時間が空くと、我慢できなくなって、騒いだりイタズラしたりデモンストレーションして自分に注目を向けようとしたり、涙ぐましい努力を見せます。
いつでも好きな時に食べられる置き餌がある方が猫の気持ち的には嬉しいでしょうが、体調面を考えると、いつまでもダラダラ食べ続けるというのはよくないので、ある程度の時間(2時間程度)がきたら食べ残しは片付けるのがベストです。
夏場はフード自体も酸化しやすく、缶詰などはあっという間に腐敗してしまうので、そういう意味でも食べ残していたらすぐに捨ててください。
猫はとても敏感な鼻を持っていて、新鮮な食物でなければ食べたがりません。ある程度の時間が経った食べ残した食事は、本来は猫の好みではないのですが、猫はとっても食い意地が張っている動物。
食べ物があれば、ちょっとでも食べちゃうというタイプの猫は肥満にもなりやすいので、ご注意を。
お水をたくさん飲むのはいいことです!
夏場に気をつけたい高齢猫
高齢猫は夏が鬼門です。
私の経験では、冬より夏に見送ったお年寄り猫の方が断然多いです。
なぜ、高齢猫は夏場に弱ってしまうのでしょうか?
わたしは、食事量と飲水のバランスが悪いからではないかと思います。
高齢の猫は元々あまり動きませんが、夏場は特に体力温存のため、居心地の良い場所から動こうとしません。
も、動かないけれど、口内炎とか食べにくい原因がなければ、食欲はそれほど落ちません。
高齢猫の中にはちょっと惚けちゃったかな?と思うほどたくさんご飯を要求する子もいます。
食事の全体量は変わらず、でもいつも以上に動かず、水を飲むのもおっくう、といった生活は、元々年齢的に弱ってきている腎臓にいつも以上の負担をかけてしまいます。
とんどの高齢猫が、慢性腎不全を患っていると思って間違いはありません。弱っている腎臓に負担をかけないためには、たくさんお水を飲んでもらうのが一番。
とはいっても、いつもの食事では飲水量はかわりません。
そこで、わがやでは夏場は腎臓や泌尿器ケアの療法食を食べさせています。この方法が果たして良いのかどうかわかりませんが、腎臓/泌尿器ケアの療法食の中には、通常より少しだけ塩分が高くなっているものがあります。
そのフードを食べると喉の渇きを覚えるので、猫はいつも以上に水を飲むようになるのです。
水をたくさん飲む→オシッコがたくさんでる→、これで腎臓の負担が少し軽くなります。
これらの療法食を食べさせると、水をたくさん飲んでくれてオシッコの量が増えると実感できますよ。
年齢に合った食事を与えましょう
もし高齢猫や、あまり水を飲みたがらない猫ちゃんと同居している場合は、療法食について獣医士に相談してみてください。
なさんのケアで猫ちゃんも快適に過ごすことができます。一緒に猛暑を乗り切りましょう!
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