今年も酷暑の夏が来ました。節電が求められる一方で、グッスリ眠って体力を回復させる必要があります
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また、熱射病の予防も大切な季節です。そんな中、良かれと思っている眠り方で、逆に体調を崩したり危険な状態になることがあります。
今回は夏の睡眠の、「ちょっとした勘違い」についてご紹介します。
エアコンを目覚める前だけつける ⇒ 寝ついてから3時間つける
![エアコン](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimg.allabout.co.jp%2Fgm%2Farticle%2F382580%2Fremote%2520control%2520and%2520air%2520conditioner.jpg)
エアコンの設定温度は、最も眠りやすい26度がお勧めです
これまで一晩中エアコンをつけて眠っていた人の中には、タイマーを使ってエアコンを働かせる時間を短くしよう、と思っている方もいることでしょう。
その場合には、眠ってから3時間ほどと、目覚める前の1時間くらいにエアコンがつくように設定することをお勧めします。
寝ついてからのしばらくか、目覚める前のどちらか一方にだけエアコンを使うなら、眠るときにだけつけておくのが健康的です。そのほうが、睡眠の質が良くなるからです。
睡眠の前半にはノンレム睡眠という主に脳の睡眠が多く現れます。特に寝ついてからの3時間ほどには、深いノンレム睡眠が集中していて、脳の休息に大事な役割を担っています。
体温は1日のうちで1度くらい上下し、夕方から夜にかけて最も高くなり、早朝に最も低くなるリズムを持っています。ノンレム睡眠中は、脳が休んでいるため体温調節がうまくできません。ですから、室温をちょうど良い温度に調整しておいて、体温が下がりやすい状態にしておく必要があります。
目覚める前の時間帯には、夢を見て体を休息させるレム睡眠が多くなります。
レム睡眠では脳の働きが活発になっているので、ノンレム睡眠に比べて自分の力で体温調整をしやすくなります。また、体温のリズムから見ても、早朝には少しずつ体温が上がってきたほうが、目覚めやすくなります。
さらに、睡眠の前半でたくさんの汗をかいていると、エアコンの冷気でそれが冷やされて体温が下がりすぎ、睡眠の質が悪くなったり風邪をひきやくなったりします。ですから、睡眠の始めか終わりかのどちらか一方なら、眠り始めにエアコンを使うのがよい、ということです
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熱帯夜の危険な眠り方はこう正す
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