3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、発電施設にも大きなダメージを与えました。
電気の供給能力低下に伴い、東京電力などでは「計画停電」の実施を発表。「計画停電」がなぜ必要なのかをまとめました
発電所に大きな被害
東北地方太平洋沖地震と、それに伴う巨大津波は、東北電力、東京電力の原子力発電所、火力発電所にも被害を広げました。
3月22日現在の被害状況は、表に示したとおりです。
異例の「計画停電」
発電所が被災し、十分な電気を供給できなくなる事態が想定されたことから、東京電力、東北電力では、管内を地域ごとにグループ分けしたうえで、時間を区 切って順番に停電させる「計画停電(輪番停電)」の実施を発表しました。
国内では、戦後の混乱期などに供給力が不足して電力使用が制限されたり、1974 年のオイルショック時に大口需要家に対する使用制限などが行われたりしたことがありますが、いずれにせよ、極めて異例の事態であることは言うまでもありません。
東京電力は、3月14日から実際に停電に踏み切りました。休み明けの月曜日だったこの日、供給力3100万kWに対して、想定される需要が4100万 kW(午後6時~7時)と見込まれたからです。
ちなみに、東電管内では対象地域を5つのグループに分け、各グループの停電時間は1回3時間程度。現在のと ころ、4月末頃まで実施するとしています。
計画停電 クリックしてネ
ガイド 南山 武志