人間がほんとうに対立し合うのは、意見や判断そのものの対立によってではない。意見や判断を通して感じられる人間性によってである。

 

ある者は、意見や判断の表明の仕方によって、「無礼で無神経だ」とよく言われるそうだ。なるほど、そういう者は、どんなに〈正しい〉ことを言っても、その分、周囲を滅ぼす者だろう。そして先ず、その人間性も嫌われているはずである。