現在の国際情勢からみて、ロシアは、その重要度はクリミアに遠く及ばず、死守するまでの価値のない、日本の北方領土を、日本に返還して日本と平和条約を結び、いわば日本を味方にしたほうが、自国の実益に適っている、と、原則的にはかんがえているだろうと推測できる。今の情勢は、だから、かえって、日本が領土問題を解決してロシアと友好関係を築くチャンスなのだということを、われわれは常に覚えておくべきだろう。 一方、ロシアが実際には日本北方領土を手放したがらないのは、日本に返還したらアメリカが入ってくるのではないかという懸念がロシアにはあるからであることも、意に留めておく必要があろう。ロシアにとって北方領土がキューバのような存在になる懸念がある、ということだろう。したがって、北方領土は、やはり、日露共同統治のようなあり方にすることが、最も現実的な領土問題解決の方法となるはずだと思われる。 

 

 

 

 

悪魔崇拝という密儀があるそうだが、悪魔とは、真理の秩序を倒錯(転倒)させることだろうと、ぼくは思う。悪魔崇拝するような者たちは、じぶんたちが真理秩序を倒錯していることを知っており、良心の咎を感じている。だからじぶんたちを正当化する力としての悪魔に帰依するのだろう。アングロサクソンの功利主義・道具主義は、本質的に真理秩序の倒錯の開き直りと正当化であり、悪魔崇拝に適合するものだと、感じられる。この悪魔力を倒すには、天使の側も悪魔性の力を持たなくてはならない。それがロシアの力だろうと、いま思っている。

 

イギリス・アメリカという、アングロサクソンの世界支配は、紛争・対立・弱体化を手段とする、まさに悪魔のそれである。日本も充分に解っているだろう、これにいつまでも従属していては日本の未来は無いということを。表に出さなくても、世界中が、もう限界だと言っている。