働き盛りなどというものは、まだ未熟で世間知らずだ。だから自分や人間について間違った了見をいだき、しかもなまじ じぶんが社会で力として通用しているものだから、その浅はかな了見を恥ずかし気もなく実行し、世に広める。これが社会通念とやらの正体だ。 

 

 

小林秀雄が、「人間は得意なことでこそ失敗し、不幸になる」、と言っているが、そのようなことでもあるだろう。

 

 

 

日本人は、一生そういう者たちばかりで、いわゆる知識人もふくめて、すこしも知的なところがない。 

 根本が横着なのである。 横着、この言葉をよくぞ使った。