日本の医者は戦時中、軍部と一体となって、自国民の疾病患者・精神病者を、強制的に実験台にしていたのだ。ぼくはここから、日本の現代にいたるまでの、医者と患者との間の人間的関係の断絶の由来を理解する。日本の医師は、患者の人格を、伝統的に認める意識が無いのだ。現在でも、日本の医師の患者への態度・言動を経験している者は解る。医者の世界において、戦時中の意識は伝統的に続いている。人間主義の教養と感覚のかけらも、日本の医師には無いのだ。日本において、医者と満足な対話ができた経験が、日本国民にあるか。無いのである。西欧の医師とは大変な異質的差がある。日本には、全国薬害被害者団体連絡協議会という、12の薬害被害者団体より成るものがある。この会は、今回の新コロナ・ワクチン開発にたいしても、重大な副作用や薬害が発生しないようにと、警告を発している。なぜなら、悲惨な薬害被害は、「間断無く発生している」からである、と発言している。ぼく自身、医者が任意に処方できる抗精神病薬の意図的な不要投与の重篤な被害者として日々を生きている者であるが、医師たちは、ぼくの訴えを完全に黙殺している。こういう医師の態度は、日本の軍事的必要と密接に展開してきた日本の医療体制の伝統に根ざすものであることが、やっとぼくにも気づかれてきた。日本の医師は、日本人の命や生活のことなど一顧だにしない種族である。自分達の営業のみが関心事なのだ。今回のコロナ禍での彼らの一面的発想・発言の正体も、われわれの多くは、とっくに解るに至っている。ぼくは日本の医師には、半ば殺された。いま、そういう医師たちの日本固有の意識の淵源を、日本の軍事中心の歴史のなかに、見いだしている。
長年の無限の怒りの集積をもって記す