ぼくの言葉は、剣法では示現流である。相手の息の根を直接に一撃で止める。それを知っているから、相手に滅多に言葉を発せず忍耐している。それをいいことに言いたい放題していると、突然斬られる。その者は消えて もうぼくの前に再び現われることはない。 

 

だいたい思慮無く言いたい放題しているのが馬鹿の印なのである。斬られて惜しくないどころか、有り難く思うべきである。