暇のつもりで記しておこう。いま、ぼくの周辺で集合容喙現象はどんなふうなのか。いまといっても一年前くらいかもしれない例を紹介すると、ぼくが自宅に居ると、宅の前の道を偶々歩きながらスマホでも見ているのであろう婦人(声で判る)が、「彼、最近素描描かないわね」、と独り言するのが聞こえたり、或る時は、連れ立って通りながら、「最近、彼、高田さんのことを先生って言わなくなったわよね」、「うん、わたしもそれ気づいてる」、と言い合っているのが聞こえたりする。そういうようなものになっている。ぼくの欄の訪問者は、アメブロの現在統計方式によると、全国合わせてもそんなに多くない。この12日も33名ということになっている。そのなかの数人が、ぼくの欄の具体的なことをぼくの宅の前で通りすがりに呟くというのも、出来すぎている。そして、どうしても故意に呟いているとは、自然感覚として、思えないのだ。いやがらせふうでも全然なく、呟きの仕方自体は全く自然である。むしろそれだけ関心をもってくれている人がいるのは、ありがたいことだという感じしかしない。出現確率的に「出来すぎている」ので、集合容喙現象の枠に入れて報告しているが、「容喙」というようなものではない。脱容喙化した容喙現象、と言えるほどのものになっている。

 出来すぎた現象には慣れたが、そのうえ、内容がこういうものであれば、共存できそうである。