「組織」内の人間は、「そんなこと当り前じゃないか」と笑うだろうが、すべての組織は、組織を維持するための「暴力」を隠し持っており、客は管理の対象でしかなく、まして、組織の構成員は奴隷である。黙れ、と上部が言えば、絶対に黙る。かくして、「穏健な平和」の雰囲気が保たれる。忘れたいがゆえに忘れがちになるこの事実は、意識して繰り返し想起されなければならない。「社会の良識」に、甘い常識を託さないことだ。