「実存と客観性」読了 

 

最後の頁で、ぼくの生涯の最初の哲学的問いに逢着した。やはりこの書は読むべき本であった。しかも最後まで。「自分の腕を上げる」という行為すら、反省では分析説明できない、つまり、「問題」の対象にはできず、この対象化は多分意識にとって不可避であるが不正なのである。 ここまで言ってくれたのはマルセルだけだ。しかも彼はこの気づきを「哲学的分析の世紀的な成果」であると明言している。だから「日記」のまま公刊したのだろうとおもう。

 

 ひとまずここまで記しておく。