「 「神」と自分でいいながら、神を何か共有物のように思いこんでいる人間があってよいのだろうか。」
マルテはこう問いかける。いかにも、宇宙の造物主と、もはや複数ではなく単数であるのみの人間が面する神とは、ちがうのだ。リルケはやはりしっかりしている。
「 「神」と自分でいいながら、神を何か共有物のように思いこんでいる人間があってよいのだろうか。」
マルテはこう問いかける。いかにも、宇宙の造物主と、もはや複数ではなく単数であるのみの人間が面する神とは、ちがうのだ。リルケはやはりしっかりしている。