本読み、もの書きが、人間を勉強しているかとおもったら全然ちがう。むしろ 読むだけ 書くだけ 人間の現実から離れてしまっているほうが多い。世間評判など何の基準にもなっていない。 

 

 

何でも人間次第だ。万巻の書を読めるのがよいのかかえってよくないのか問題だ。本物の人間は本などそれほど読まなくとも、読んでも、どちらでもよい。人間と同じで、たくさん出会ったほうがよいのか、いけないのか、多く付き合うのが健全な証拠なのか逆なのか。天から与えられた個性のありよう次第で、どこにも一般的規範はないのだ。

 

 

世に通用しているのは俗物向きの規範だ。そういうものを強制するな。しかしいくらそう言っても、霊界に行っても現世の人間に諭そうとする根性は直らないようだ。そして、すこしもののわかった気になった霊界住人は、現世人に口伝しようとする。

 

 

 

 

こうして、しなくてもいい反抗を、霊的次元ですることになる。これが多分、精神の病の原因なのだ。これは病者自身にのみ帰せられるものではけっしてない。