姫たんが産まれてもうすぐ5ヶ月になる。未だにお腹の傷は見た目、痛々しさが残っている。
お風呂から上がった後は時々無性に痒くなる。傷口にもポツポツと剃られた毛が生えだしている。
生理はだいたい規則的。量も以前と変わらず。お乳も絞っても出なくなった。
少しずつ妊娠前の身体に戻っていく。人間って本当に凄い。女性って本当に凄い。
こんな身体を作った神様は……うーんやっぱり凄い。
神様を時に憎み、怒りを感じ神様がいることを信じられなかったけど…
だけど、やっぱり神様がいると信じたい。
そして、姫たんを授かったこと、短かったけど姫たんと会わせてくれたことに感謝したい。
なかなか治らない傷は…
私がケロイド体質のせいなのか赤く創が残っており、一部盛り上がっている。
ずっとこのままかな…とパパに呟いた。
たぶん日が経つと消えてくるだろうと言った。
でももし、今度姫たんのきょうだいを産む時も帝王切開だから今度は横切開なら私のお腹は十字架になっちゃうねと話した。
でも、この傷は姫たんを産んだ証なのだ。
可愛い我が子のためならどんなに自分を傷めても今度こそ健康な我が子を無事に産みたい。
傷を見ると姫たんが産まれてきてくれた時のことを思い出す。
気分が下降気味の時は辛かった日々を
気分が普通の時は楽しかったことを思い出す。
毎日ちょっとしたことで気分がアップダウン。少し慣れたけど
最近、買い物に行くのも化粧せずマスクをして行き髪もぐちゃぐちゃのまま行くこともある。
余計にひどくなった気もするけど一応まだ大丈夫だと思う。食べてるし眠れてるしね。お客さんが来る時は鏡を見て身だしなみを整えてる自分がいる。
私にとってマタニティーライフや出産後も今となっては、かけがえのない貴重な日々だった。これからも私がおばあさんになるまでこの傷と共に年をとっていく。
あのお腹の痛み…もう忘れつつあるけど
姫たんを産んだ大切な日を決して忘れられない。
姫たん、パパとママのところに産まれてきてくれて、本当にありがとう。