鑑定の偏見(2)
特に筆跡鑑定においては目視だけの鑑定による偏見が多い。筆跡は同一筆者でも同じ字画形態や同じ文字の配置の筆跡で書くことは出来ない。
では同じ筆跡とはどぎいうことかが問題になる。
目視だけで判断できるか否かとなるが、目視だけでの判断は主観的になる。
私が同じと言ってるから同じであるでは、答えにならない。類似性だけでは正確な鑑定はできない。
偽造は本人の筆跡に似せて書くから似ていて当たり前である。では似ていないところはどこだということになるが、字画形態だけではなく、他の切り口から鑑定すれば良いのである。
偽造文字は二つの課題がある。本人の筆跡に似せて書くことと、自分の筆跡を隠すことである。
偽造者にとっての問題は自分が似せて書くすべての文字がすべて揃うことはまずない。
遺言書の偽造の場合、本人が書いた遺の文字はまず見つからない。ここが偽造を見破るヒントの一つである。
つい筆跡鑑定は署名に注目しがちであるが、その他の文字等もしっかり見極める必要がある。
今年に入って句点の筆順に筆者の個性が見つかった例がある。しっかりすべての情報をチェックする必要がある。