「野生動物意外といるよね、ウチの庭にも不明動物がフェンスの上歩いてた。イタチかな?」
「オコジョって変な名前だよね。」
◆名前の由来
尾黒代(おくじろ)が転じたとか…
九州のべっぴんさんの意の「おこじょ」ではないよう。
夏毛も冬毛も尾は黒い
英語では… Ermine / Stoat
Ermine (アーミン)は白い冬毛の時の呼び名。
或いはその毛皮。
これが今回の収穫。
文で聞くだけだとピンとこないけど、
絵柄で見ると納得だし、昔から見ていたものだった。
◆王族の象徴
汚れるくらいなら死を選ぶ と言った含意もあるからか王族の象徴ともなる。
マリアテレジアの肖像。
エリザベス1 世、ヘンリー8世、ルイ14世、
ルードヴィッヒ…有名どころは国も構わずです。
白地に黒は尾黒代(オコジョ)の名前の由来でもある黒い尻尾。
トランプの絵札、
簡略化された絵本の王様、
ここら辺まで見ると、意識せずに知らずに見ていたことに気づく。
意匠化されて、ブルターニュ地方の紋章。
◆日本でも高貴?
漢字で書くと幾つかあり、(鼬 イタチ)
山鼬 / 蝦夷鼬 / 管狐w 「くだ」って…
と笑ってたらクダギツネは憑きものの名前でもあったり、オコジョは山神、十二様の使いなどとも言われているようで、ようの東西を問わず愛くるしい容姿の割には高貴な扱い
◆勘違いされる親戚動物
大きい順に
テン(貂) > イタチ(鼬) > オコジョ(山鼬)
marten > weasel > ermine (英)
la marte > la belette > la hermine (仏)
フェレットはイタチのペット改良版
◆その他
英語で野生イタチ Wild Weasel は
アメリカ軍ではレーダーを逆探知して破壊するタイプの飛行機の愛称になってたな、
レオナルドダヴィンチの
『白貂を抱く貴婦人』
伊: Dama con l'ermellino、
英: Lady with an Ermine
は原題はオコジョですが、貂でも山鼬でもなくフェレットだと言う事でややこしいことこの上ないですね。