もう大分チャイコフスキー調べも自己満足してきた感じでここらでひとまず

■弦楽セレナード
1880作曲 40歳の時。
あの人材派遣サービスの「職場に恵まれなかったら、 オー人事、オー人事」で有名になりましたね。僕はアレで知りました。

省略しない名前
『弦楽セレナード ハ長調 作品48』

ロシア語の表記は以下
ロスキーアルファベットとか
キリリツァ(キリル文字)と呼ばれる文字です。

実は読み方がわかると西洋の知ってる言葉と似ているので意味が分かる事も少なくありません。
読んでみると、

Серенада для 
スェリェナーダ    ドリャー
струнного   оркестра
ストルノーボ             オルキェーストラ

次に英語と比べてみると分かりやすいです。
Serenade for Strings (Tchaikovsky)

Серенада для 
Serenade           for
струнного   оркестра
Strings                    orchestra

最後にオーケストラが付いてるだけで同じ構造で発音も似てますね。

勿論正確に訳すには複雑なルールはあるでしょうが、大旨書いてある事が分かるのです。

因みに他の言語はと…
仏 Sérénade pour cordes (Tchaïkovski)
伊 Serenata per archi (Čajkovskij)
西 Serenata para cuerdas (Chaikovski)
独 Streicherserenade (Tschaikowski)
中 弦乐小夜曲 (柴可夫斯基)
韓 현을 위한 세레나데 (차이콥스키)

やはり仏伊西は似てますね。
ドイツ語は単語を繋げて長くなって、いかにもな感じです。
西洋の固有名詞を中国語がどう表現するのか見るのは楽しいです。


チャイコフスキーが敬愛したモーツァルトの精神に立ちかえる為に作曲したそうです。
チャイコフスキーはモーツァルトを敬愛していたんだなー。と思いました。他の作曲家との絡みは面白いです。同時代でも離れてても、


因みにセレナーデ、
わかっているような、わかっていないような、
微妙な距離感の言葉の一つ。




▲セレナード
「恋人の為に窓下などで演奏される楽曲」
が元々の感じで捉え方も時代によって変化しているようですね。

日本語だと夜曲 や 小夜曲(さよきょく、しょうやきょく)だそうです。

モーツァルトのとっても有名な『
アイネ クライネ ナハト ムジーク』=「小夜曲」
の第1楽章は私はセレナーデ感が感じられないですが、第2楽章は雰囲気がガラッと変わって私の中でのセレナーデでした。聞き比べてもらえたら面白いと思います。