正式に、本日よりブログ始めます。
タイトルは、“院長のここだけの話”と、なにやら秘密めいた内容を連想させますが、実際は、医療活動や日常生活を通じて、僕自身が普段考えたことや、感じたことを記録していければと思います。
あれこれ考えて、最初のブログは、書籍の紹介にします。
僕自身が本好きなので、医院の待合室には、たくさんの本を置いていこうと思っています。
最近、待合室に置いている本の中で、皆さんが一番よく手にとられているのは、「紀香魂 」(藤原紀香)ではないでしょうか。
特に、30代から40代の女性の関心が強いようです。
ちなみに、この本は、5月30日の藤原紀香さんの結婚式と同時に発売になり、今も書店売り上げNo.1を続けているそうです。
僕自身は、この本もそれなりに面白いとは思うのですが、むしろ、この本を結婚式当日というタイミングで、しかも、“なぜ私はこの結婚を決めたのか?”という副題を付けて、人々が興味を抱かずにいられないような方法で売り出した、幻冬舎という出版会社に強く興味を持ちました。
幻冬舎というのは、角川書店の編集者であった見城徹氏が、独立し、約10年前に立ち上げ、「ダディ 」(郷ひろみ)、「大河の一滴 」(五木寛之)、「弟 」(石原慎太郎)などたて続けにベストセラーを生み出している会社です。
実は医院の待合室にある、「GOETHE 」という雑誌も、幻冬舎が出しています。
今年の2月、見城さん自身も、「編集者という病 」(見城徹)という本を出版されています。(どういうわけか、こちらは大田出版が版元です。)
その本を最近読んで見たのですが、「紀香魂 」の100倍くらい面白かったです。
角川書店時代の、尾崎豊との濃密な関係から始まり、坂本龍一、村上龍、石原慎太郎など錚々たる人たちとの関係を中心に、自身の哲学や仕事に対する考え、さらに、死生観が鋭く強烈につづられています。
こころに 引っ掛かるフレーズを紹介しておくと、例えば・・・
薄氷を自分であえて薄くして踏む。
勝者には何もやるな。
グレイとは最高に豊かな色。
自分で自分をぶっ壊す。昨日やったことを今日裏切る。
これほどの努力を人は運と言う。
など。
これらの言葉の意味は本書を実際に読んで頂くとして・・・。
さすが、ベストセラーを出し続けてきた人の表現だなと感心せずにはいられません。
編集者として、圧倒的な努力を積み重ねてきたからこそ、言える言葉ではないでしょうか?
最後に僕なりに深く考えさせられた文節を。
“一人の書き手の、どうしても小説を書き出さざるを得なかった動機には、あるやむにやまれぬ想いがあるんですね。それはきわめて個人的なものであるはずですが、それが社会の最も深部で動いている何か危機感といったものと共振してしまうなら、その小説は普遍性を呼び寄せる、人の共感を培えるんです。で、多くの場合、共振は、負の心情とか、暗い心とかの人間の原質に触れたものから生まれるわけです。”
僕は今まで、どちらかというと、フィクションにしろ、ノンフィクションにしろ、社会の奥の深いものを意図的に見つけ出し、えぐり出そうとするのが作家だと思ってきました。
しかし、実際のところ、そうではなく、“個人的な想いがあって、そこに社会が共振する”。 妙に納得させられた一節でした。
さらに、この本の最も面白かったのは、作家ではない、見城さん自身も、“やむにやまれぬ想い”を編集や経営という仕事で表現し、社会に大きく影響を与えている点です。
そういう役割を担うのは、何も作家や芸術家だけに限らないということでしょうか?
“やむにやまれぬ想い”を、自身の仕事を通して表現し、そこから生まれた“作品”が、多くの人の共感を得られる。
見城さんは、悲鳴にも似た言葉で、表現されていますが、とても素敵なことだと思います。
自分なりに、そんな仕事が、多少なりともできるように、日々新たに頑張ろうと誓わせてくれた一冊でした。
タイトルは、“院長のここだけの話”と、なにやら秘密めいた内容を連想させますが、実際は、医療活動や日常生活を通じて、僕自身が普段考えたことや、感じたことを記録していければと思います。
あれこれ考えて、最初のブログは、書籍の紹介にします。
僕自身が本好きなので、医院の待合室には、たくさんの本を置いていこうと思っています。
最近、待合室に置いている本の中で、皆さんが一番よく手にとられているのは、「紀香魂 」(藤原紀香)ではないでしょうか。
特に、30代から40代の女性の関心が強いようです。
ちなみに、この本は、5月30日の藤原紀香さんの結婚式と同時に発売になり、今も書店売り上げNo.1を続けているそうです。
僕自身は、この本もそれなりに面白いとは思うのですが、むしろ、この本を結婚式当日というタイミングで、しかも、“なぜ私はこの結婚を決めたのか?”という副題を付けて、人々が興味を抱かずにいられないような方法で売り出した、幻冬舎という出版会社に強く興味を持ちました。
幻冬舎というのは、角川書店の編集者であった見城徹氏が、独立し、約10年前に立ち上げ、「ダディ 」(郷ひろみ)、「大河の一滴 」(五木寛之)、「弟 」(石原慎太郎)などたて続けにベストセラーを生み出している会社です。
実は医院の待合室にある、「GOETHE 」という雑誌も、幻冬舎が出しています。
今年の2月、見城さん自身も、「編集者という病 」(見城徹)という本を出版されています。(どういうわけか、こちらは大田出版が版元です。)
その本を最近読んで見たのですが、「紀香魂 」の100倍くらい面白かったです。
角川書店時代の、尾崎豊との濃密な関係から始まり、坂本龍一、村上龍、石原慎太郎など錚々たる人たちとの関係を中心に、自身の哲学や仕事に対する考え、さらに、死生観が鋭く強烈につづられています。
こころに 引っ掛かるフレーズを紹介しておくと、例えば・・・
薄氷を自分であえて薄くして踏む。
勝者には何もやるな。
グレイとは最高に豊かな色。
自分で自分をぶっ壊す。昨日やったことを今日裏切る。
これほどの努力を人は運と言う。
など。
これらの言葉の意味は本書を実際に読んで頂くとして・・・。
さすが、ベストセラーを出し続けてきた人の表現だなと感心せずにはいられません。
編集者として、圧倒的な努力を積み重ねてきたからこそ、言える言葉ではないでしょうか?
最後に僕なりに深く考えさせられた文節を。
“一人の書き手の、どうしても小説を書き出さざるを得なかった動機には、あるやむにやまれぬ想いがあるんですね。それはきわめて個人的なものであるはずですが、それが社会の最も深部で動いている何か危機感といったものと共振してしまうなら、その小説は普遍性を呼び寄せる、人の共感を培えるんです。で、多くの場合、共振は、負の心情とか、暗い心とかの人間の原質に触れたものから生まれるわけです。”
僕は今まで、どちらかというと、フィクションにしろ、ノンフィクションにしろ、社会の奥の深いものを意図的に見つけ出し、えぐり出そうとするのが作家だと思ってきました。
しかし、実際のところ、そうではなく、“個人的な想いがあって、そこに社会が共振する”。 妙に納得させられた一節でした。
さらに、この本の最も面白かったのは、作家ではない、見城さん自身も、“やむにやまれぬ想い”を編集や経営という仕事で表現し、社会に大きく影響を与えている点です。
そういう役割を担うのは、何も作家や芸術家だけに限らないということでしょうか?
“やむにやまれぬ想い”を、自身の仕事を通して表現し、そこから生まれた“作品”が、多くの人の共感を得られる。
見城さんは、悲鳴にも似た言葉で、表現されていますが、とても素敵なことだと思います。
自分なりに、そんな仕事が、多少なりともできるように、日々新たに頑張ろうと誓わせてくれた一冊でした。