=欲多くして益に至らず=・・・とは筆者が自分自身をたしなめるための「自己格言」です。

 

          

       (今日は”こどもの日)           (あなたが目指すゴールは?)

 

ちょっとキザに聞こえるかもしれませんが、まぁお聞きください。

=人は誰でも自分への利益を求めます。経済社会の真っただ中で生活するわたくし達、当然のことかもしれません。しかし、欲の追求にはそれ相応のところで、自分を納得させなければ…ということです。冒頭に書きましたように”欲の強い人”は「何かを求める時迷いに迷って結果はあぶはち(虻蜂)取らず」になることはよくあることです。その反対側の言葉が「欲望をある程度に抑えた人は人生を前に進めることができる人、ということです。

 

みなさまよくご存知の斎藤茂吉という歌人で精神科医(明治の中頃から昭和30年ごろまでアララギ派の重鎮)の息子さんで、同じく精神科医で随筆家の斎藤茂太さん(愛称はモタさん)は誠にユニークな随筆を各ジャンルにわたった知識を持たれている博学の人ですが、この方が書いた=「捨てる」「思い切る」で人生が楽になる=という本があります。その一説を紹介いたしましょう

 

「いつもだらだらと迷うのはよくない。人によっては悩んだり迷ったりする時間は必要だろうが、一定の「迷う期限」を設けて、タイムリミットが来たら思い切って「こうしよう」と、一歩前に踏み出すこと。不謹慎のようだが、コインを投げて「表か裏か」で決めてしまってもよい。だれかとジャンケンをして「勝った負けた」で決めてしまってもよい。方法は何であれ、思い切って一歩踏み出すことで、自分が躍動し始めるのだ。(原文のまま)

 

考えてみてください。婚活中の自身の行動に照らし合わせてみてください。何かしら思い当たることはありませんか?「婚活とそれとは別物だよ」という声が聞こえそうですが、決してそうではありません。長いアドバイザー生活の中で成婚までの道のりの長かった人、成婚に至らなかった人、ほとんどの方は「強欲の人は迷い」「小欲の人は進む」に当てはまっているのです。

 

婚活中の人は誰でもが一様に理想論を掲げます。それは当然だと筆者も認めます。筆者がその立場だったらきっと同じかもしれません。「強欲は・・・」に当てはまる人はみなさん同様に「どうしょう、ああしよう」と迷っておられます。この迷っている期間は同じ場所で足踏みをしているだけの姿といえます。「迷ってばかりの人」は、欲張りになりすぎているからではないでしょうか。お相手の求める条件を思いやることなく、アナタ中心の考え方では決していつまでたっても平行線のままで交叉することはできません。ご自分だけの希望条件は「ないものねだり」です。結果は、迷った末に「何もない」ことに気づいたときは、お相手の心はもうあなたから遠くに離れてしまう、と云う結果になってしまいます。気づいたときは何のことはありません「人生にとって貴重な時間を浪費したことになってしまっているんです」。このようなケースを幾たびも見てきました。

 

お叱りを受けることを覚悟で申し上げるなら「あなたの人生を迷わせる原因は、あなた自身の「欲の深さ」にあるのだと思いませんか。

 

これで十分(まぁ~まぁ)と思っていればス―ッと一歩踏み出すことができるものなのですが・・・。人はそれぞれ長所と短所を持ち合わせています。100%完全な人なんかいらっしゃいません。お相手に対して、その長所と短所をあなたはどのようにして秤にかけ、理解を深めるかに掛かっているんです。あなたが今迷っているのでしたら、テーマに照らし合わせてみてください。

 

だからといって、お相手観察を「いい加減にして」というわけではありません。賢い婚活者であってほしいから申し上げるのです。昔は「結婚前は片目をつぶって」「結婚後は兩目を開ける」といわれていました。そぷではありません。賢い婚活者は「結婚前に両目をあけて」「結婚後は片目をつぶる」です。ということは、交際中は、長所と短所を秤にかけて「長所が短所を上回るのであれば、良しとする」

 

結婚後は「長い結婚生活を波風立てずに送るためには、片目をつぶる度量がほしい」ということです。   では又