そんな激しい六浦先生、
クラークの中では、
もちろん評判芳しくなく•••。
誰も六浦先生の問い合わせには行きたがらない💧
そんな状態が続く中、
いつからかクラーク仲間は、
六浦先生宛の問い合わせが来ると、
「ナナちゃん、出番きたよ!」
と私に回すようになった。
私の旧姓は「七河」。
クラーク仲間や看護師さんたちは、
みんな私をナナちゃんと呼んでいた。
で、
なんで私に六浦案件を回すかというと…。
六浦先生は、
私にだけは優しかったから
いや、そうは言っても
話しかけた時の状態はみんなと一緒です。
「今ダメ!!」
って。
ただ、その後。
私にだけは、先生自ら来てくれる。
「何?」
って
声もぶっきらぼうだし、
表情も変わらないけど。
でも、
そんな六浦先生の感じで、
私はその頃からわかってた。
「この人は本当はとっても優しい人」
って。
不器用だけど、
ちょっとわかりにくいけど、
本当はとっても、誰よりも優しい。
それは、
20年後の今現在も変わってないと思います。