Lesson8
-PSWの支援における価値と原則-
PSWが大切にしている価値=実践の原則
・人間尊重
・CLは生活者であること
・人と状況の全体性をとらえること
・CLの権利を擁護すること
・CLの自己決定を尊重すること
・常に自分自身を見つめなおすこと
CLは生活者である。
精神病者,精神障害者ではなく,精神病や精神障害を抱えながら生活する人である。
疾病,問題行動を過度強調しないこと,症状の治療を必ずしも目指すわけではない→症状や問題行動はCLの生活において必ず意味がある
疾病や障害よりもCLが望む生活のあり方にフォーカスをあてる
生活者中心概念 生活モデル⇔医学モデル
CLは生活者なので人と全体性で捉えることが必要である
人と全体性で捉えることにより、人と状況の全体像を捉えること、シグナルの受容ができる。
CLは生活をする人なので、CLを取り巻く状況と切り離すことはできない。今まで生きてきた歴史、人間関係、社会関係など生活の中で捉えることが重要。なので、問題行動にもCLの背景と関連している場合が多く、CL個人の中に病気の原因を追及しない
Lesson9
-PSWの価値pt2-
PSWの価値 CLの決定を尊重する
日本のPSWがこだわってきた価値でもある。ソーシャルワークの中心概念・バイステックの7原則の一つ
「CLは独自に人生の目標を設定し、問題解決の方向を自分で決める自由を確保したいと願っている。Byバイステック
SWの価値前提と自己決定の尊重の関連性
・人間尊重 個人を尊重する方法の一つである
・変化の可能性 CLには自らの生活について希望を持ち、それについて決定する力や可能性がある
CLの自己決定の尊重=CLの選択やCLの意思を尊重
主人公はCLである
CLは自己決定することが可能で、自らの生活を選び取ることで自信を取り戻すこともできる
CLが自らの生活を課題や問題に自ら取り組むことを支援する。
*PSWは代わりに問題解決をしない。
Lesoon10
-自己決定の尊重-
CLのニーズを探る
専門的基準も必要である→アドバイスするため
専門的基準が優先される場合もある→直ちに治療を開始しなければ生命にかかわる
本人のニーズを把握する
顕在的ニーズ≒ディマンド 潜在的ニーズ
ニーズは個別化して捉える。ニーズと一般常識、規範、社会通念
CLのニーズと専門的基準を持つこと
*一般常識と専門基準はいったん棚上げしてよい。もっとも重要なのはCLのニーズを把握することである。
CLのニーズ(意思・希望)を掴むためには
・単なる観察ではつかめない
・関わりながら観察、参与観察することが必要(←関わる観察に絞られるので、講義からのニュアンスだとPSW固有の概念で、心理においては自然観察法が存在)
・cLのニーズはディマンドを手がかりに潜在的ニーズを理解する
・CLのニーズを中心に、一般常識や専門的知識を考慮しながら、現実的折り合いをつけていく。また、そのプロセスの主人公はあくまでCLである。
そして、自己決定のプロセスには感情が伴う
不安・悩み・迷い・期待・希望など。。=否定的感情も伴う
→CLの感情に寄り添い、受容を試みる/自己決定のプロセスを側面的に支える
CLと共に考える→最終決定はCL
感情に寄り添うだけでなく、専門的アドバイスも行う(材料判断の提供)
把握したニーズに基づいて、それらに関連する情報を提供する
正確で適切な情報提供は必要不可欠であり、専門家としてアドバイスも時にはすべき。しかし、アドバイスはあくまでアドバイスであり、決定するのはCLである。
今日の一言
諦めるより、生き抜くほうがいい(柴咲コウ)