「第8回人権教育セミナー」

1/23(木)  「子どもたちの笑顔を守るために私たちにできること」をテーマにした、島田妙子 先生の講演を聞いてきました。
   
大人がこどもを怒ることの感情は、なぜ?
【怒りの感情】
   怒りの感情は敵ではない。「 怒りに任せて相手を攻撃すること」と「怒ること、怒りという感情を抱くこと自体を我慢すること」は全く異なること。
    社会で生きていくためには、適切に攻撃性を発揮することも大切である。

   直接的な暴力ではなく、 コントロール可能な興奮を伴って発揮される「健全な攻撃性」は、支配的な相手から身を守ることや、交渉において意思を貫くこと、挑戦につながる。
    怒りは、時にラインオーバーしてくる相手を、「押し返す力」として働き、 他者と健全な境界線をつくる上で欠かせない大切な感情。

【ホルモン】
怒りのホルモン⇒アドレナリン 
脳内三大神経伝達物質
大切な3つのホルモン
①セロトニン⇒精神の安定 ②ドーパミン⇒快感
③ノンアドレナリン⇒不安 恐怖、怒り、罪悪感

【怒りとは】
感情:人間にとって自然な感情の一つ
機能: 身を守るための感情( 防衛感情)

【私たちを怒らせるものの正体】 は、
「               」は、こうある“べき” と自分を信じている譲れない、こだわりがあること。

この“べき”という言葉には、
①全部正解⇒世の中の全ての“べき”は全て正解。本人にとっては正解だが、全ての人にとっての正解ではない。
②程度問題⇒同じ“べき”でも人によって程度が違う。③変化する⇒時代、立場、場所によって変わる。

価値観の区分として
①許せるゾーン
②まぁ許せるゾーン
③許せないゾーン
があって、その思考を適切にコントロールするには、常に価値観のアップデートが必要であるという素晴らしい講演でありました。

『質疑応答』
質問⇒虐待は連鎖しますか?
答⇒連鎖はしません。

[感想]
   怒る感情が起きるのは、自分の許せないゾーン、こうあるべきという範囲から外れるから起きますが、それも時代・立場等で変化してくるので、常にアップデートして、許せるゾーンを広く持ちたいと思いました。