「令和6年6月議会」 一般質問 ③

6月12日の町議会一般質問で、3項目を行いましたので、概要を報告します。
3つ目の項目は、【町名である「猪名川」を活かした観光施策】についてです。

 「猪名川」の河川名そのものが町名となっていることを踏まえ、もっとPR・観光資源として活かして、観光客を呼び込むことが必要と考えます。

質問1 1点目は、「ふるさと館の更なる充実」についてです。
コロナ禍以降、初夏から秋にかけて多くのファミリー層の利用があり、彩豊かなパラソルやテントが設置され賑わっており、駐車場は満車状態で、多い日は県道まで出ている状況です。
 更に多くの利用者を呼び込む為に、次のことをしてはと考えますが、考えをお伺いします。
初めに、①「川遊びキャンプ場」
川遊びができるキャンプ場として新たなエリアを設ける。猪名川に昔は木の板橋が架かり対岸まで渡ることができていましたので、しっかりした木の橋を再構築して、対岸エリアにキャンプ場を設ければ、川を渡ってキャンプに行くと言うワクワクした冒険心をも掻き立てるロケーションになり、好評になることが期待できます。 



次に、②「カヌー・カヤックの利用」
 現状でも個人で持参されて、カヌー・カヤックで遊ばれています。誰でも利用できるように、レンタルで備品類を用意する。
次に、③「近隣の食事場所の紹介」
 ふるさと館から徒歩で行ける食事場所を広く紹介して、手ぶらできても昼食ができることをアピールすることで、近隣の事業者の振興にもつながります。
次に、④「ふるさと館本館への入場促進」
 現状においても、催し会場において興味の湧くイベントを多く開催されていますが、更に本館への入場を促すように、小さいスペースの水槽にも川で生息している魚を入れて、解説を行うことで、より川への親しみ・川の生き物への興味が深まると思います。また木喰上人のイラストを描いて子ども達が覗いてみたいなと、興味の湧くキャッチフレーズ等で呼び込むことをすればと思います。
そして、⑤「指定管理者制度の導入検討」です。
 以上の点を踏まえて、より多彩なノウハウを生かしていくには、民間事業者の活力が生かせる指定管理者制度が、他市町では資料館等でも実施されていますので、導入の考え方は?
答弁1 ⇒ 指定管理者制度などの導入を含め、民間事業者のノウハウや活力を生かした魅力ある施設への転換を図っていくことが非常に効果的であると認識している。
 引き続き、地域の方々のご意見、ご協力を賜りながら、観光スポットとしてのあり方を検討していく。

【福井の意見】 ふるさと館はこれから夏にかけて駐車場に入りきれないほど人気があります。駐車料金に本館入館チケットと、地域の飲食店・和菓子店などの割引チケットを付ければ、周辺の事業者の振興も、また料金を払ったので本館も見ようとなると思われますので、民間事業者・地域のまち協・観光事業者のノウハウも生かせる指定管理を前向きに検討いただきたいと思います。



質問2 2点目は、【環境交流館に川へ降りられる階段】についてです。
笹尾にある境交流館は、今では稀にしか見れなくなったメダカを初め、猪名川の水生生物が多数展示されていますが、施設で案内していただいている方々が、親切に魚について教えていただけるので、次回も訪れてみたいと多くの声が上がっていますので、より充実していくべき施設だと思っています。
 訪れた親子連れの方は、メダカなどの魚に興味が湧くと自然と実際に川に入って、魚を見て触ってみたい気になります。しかしながら現状では、川に降りるとなれば200m位の下流まで行かないと無理ですので、環境交流館のすぐそばから、川へ降りられるように、巾2・3メートル位の階段を設けることで、そうした子ども達の希望を叶えられると思いますので、階段設置についてお聞きします。
答弁2 ⇒ 階段の整備のみならず河川におりた利用者の安全を確保するための護岸整備も必要になることから、一定の公費を投入して整備する必要があることから、現時点での階段、護岸整備など施設拡充は課題が多いと考えています。
 
【福井の意見】 環境交流館から、現在、川に降りられるところまで、子ども達でも歩けるように配慮をしていただきたいと思います。
 
質問3 ⇒ 3点目は、【であい公園に遊べるスペースの拡大整備】についてです。
これから夏にかけて、週末にパラソル・テント等を張って利用されるファミリーを多くお見かけしますので、日帰りで遊べるスペースを拡大整備すればと思いますので考え方をお聞きします。
答弁3 ⇒ 現状では川沿いで拡大するためのスペースがなく、広げるためには、駐車場・遊具広場及びグラウンド部分を縮小する必要があり、地域へ与える影響も大きいと考えています。
 町の財政状況をみると、現時点では実現は困難と考えます。

【福井の意見】 であい公園に隣接して大島小学校のグラウンドがありますが、現状においては、児童数が約40人と過去の児童数約350人から比べると、非常に減少して、面積的に余裕のある状態ですので、教育施設・国庫補助との関連から、他の用途での利用は難しいと思われますが、これからの何十年先の将来を考えて有効活用を検討願いたいと思います。





質問4 ⇒ 4点目は 【猪名川清流自転車下り】についてです。
猪名川の源流である大野山の麓、柏原から自転車に乗って、猪名川に沿って日生中央駅まで下っていく、自然の風を感じながらサイクリングを楽しめる観光ルートを作るべきと考えます。
 方法としては、日生中央駅から阪急バスにレンタル自転車を積み込み、柏原までバスで行き、帰りは自転車で下りながら、環境交流館、ふるさと館からは県道でなく歴史街道をとおり道の駅へ、その他にも自転車で巡れるところを案内して、一日楽しんでもらえる観光ルートを企画してはと思います。
県内の神河町においては、神姫グリーンバスが、「越智川名水街道自転車下り」として実施され、土日祝日は、用意したレンタル自転車がほぼ利用されているとのことですので、阪急バスの利用客の増加にもつながるとともに、猪名川のPRにもなると思いますので実施は?
答弁4 ⇒ 本町でも、特に週末には多くのサイクリストが訪れ、四季折々の自然の景色を楽しみながらサイクリングをされています。
 神河町のように、路線バス事業者によるレンタサイクルの運搬、受付や募集は、町内の路線バス会社では、実施は難しいとのこと。
観光振興において、町内での周遊を楽しみ、滞在時間を増加させることには有益であります。今後とも観光協会等と連携して町内を周遊する方法や清流「猪名川」を活用した観光振興を模索してまいりたい。

【福井の意見】
他市町には真似ができない、都市近郊の清流「猪名川」そのものを、流域のいたるところで、川に近寄れる「川辺」・「水辺」という魅力を、最大限に活かした施策を実施して、交流人口の増加、そして定住人口の増加へと繋げていくべきだと思います。
大島地区では、猪名川町の最北端という地理的不利を、大野山という自然の魅力を最大限に活かした「いながわ里山猪道トレイルラン」では、沖縄県からも参加者がある程の人気で、参加選手の参加料を財源として、地域の多くの人達が実施主体となって、行政中心でなく8回も継続開催されています。
こうした住民主体による「まちづくり」が、今回の一般質問での多くの施策でも取り入れられていくことで、町は活性化していくと考えます。
今回の質問をするにあたり、太子町などへ話を伺う中で思ったことは、駅から徒歩圏という近い所でも、都市計画を設定した当時は、田と畑で一杯であったところが、30年以上先の将来を見据えて、市街化区域に指定され、最近になって高齢化で耕作されなくなった田・畑が、住宅地へ転換されて、人口増加に繋がっているとのことでした。
こうした都市計画の決定を初め、全ての町役場の仕事は、今の、そして将来のまちづくりに非常に大きい影響があり、責任のある大事な仕事であります。
町役場職員の皆さんには、プロロジスという世界的企業の誘致に成功した自信を持っていただき、町長をトップに部長・課長初め職員の皆さんが一丸となって、20年先・30年先のまちの将来をしっかりと描いて、日々の仕事の中、不断の努力で、財政健全化、人口減少に歯止めをかけるということを、言葉だけで終わるのでなく、困難な仕事になると思いますが、歯を食いしばって具体的に少しずつ着実に実現していただくことを期待して、私の一般質問を終わらさせていただきます。
ありがとうございました。