○月×日 通り雨の朝に
ふわふわな言葉を空に投げて
気付かないふりをした微かな光など
儚く薄れては少しだけ滲んだの
それはあまりに綺麗すぎて
まっすぐ見れないの
透明な景色の中で咲いた花は
いつも風に揺られて
何を思い浮かべているのでしょう
ただ水色に染められて
静かに響いた命の歌声が
いつかはその耳に届くように
例えばもう明日が来ないとするのなら
どんな言葉たちを私は紡ぐのでしょう
そうね、確かに感じたこと
ひとつ抱きしめて
永遠に変わらないものがあるのなら
それはあなたの色で
廻る世界にひとりぼっちでもさ
まだ見えるものがあるでしょう?
寄り添うことに意味がないというのなら
きっとこんな世界は
廻る意味を失くしてしまうから
どうか消えないで
透明な景色の中で咲いた花は
いつも風に揺られて
何を思い浮かべているのでしょう
ただ水色に染められて