3月25日から始まった
アメリカ女子サッカーリーグ
NWSL2023。
今年はカップ戦を挟みながら
全チームの戦力を把握しつつ
アメリカ女子代表の事も含めて
じっくりと観ることが出来たのですが
そのNWSLの2023年の
レギュラーシーズンが
毎節続いた
まさかのどんでん返しが
最終節でも起こりながら
アメリカ現地時間で
10月15日に 幕を閉じました。
🔹
それでは
ここからはNWSL 最終節の
結果と寸評を 綴っていきます。
(最初にブログに書いたものから
加筆・修整を行っています。)
⬇️
【NWSL Week 22 Final Results】
▪️Angel City FC 5-1 Portland Thorns FC
📝
🔸Portlandは
ACFC相手に予想外の5得点を許すなど
昨シーズン同様
シーズンの最後の最後で
Shieldのタイトルを 逃してしまいました。
(試合前に このカードは
ACFCが勝つのではないか？とは
感じてはいたのですが
それでも まさか
ACFCが Portlandから5点を奪うとは。。。)
🗣️
対戦相手のACFCですが
数節前の対Orlando戦での敗戦時に
このチームのプレーオフ進出が
完全に消滅したのではないか？と
残念に思ってはいたのですが
プレーオフ進出に赤信号が灯っても
それでも諦めなかった彼女達には
ただただ 称賛しかありません。
そして この試合での
特に ACFCの4点目が
この夏に怪我から復帰した
Sydney Leroux選手による
🚲バイシクルキックだった事。。。
引退を考えるまでに 追い詰められた程
昨年起こった怪我で
彼女自身が
相当 苦しんでいた事を思うと
あのシュートの場面を
動画で繰り返し観る度に
今でも 涙がでてしまいます。
🔸Portland 唯一のゴールは
この試合で失点を重ね続けていたチームを
何が何でも救おうと奮闘していた
杉田妃和選手によるものでした。
(杉田妃和選手のゴールのあとには
ACFCの遠藤純選手のゴールも出ましたが
杉田選手のプレーには頭が下がる思いでした。)
いつも歯がゆく思っていましたが
なでしこジャパンは
世界の上を目指すのならば
杉田・遠藤選手を
スタメンで共存させる布陣を
パリオリンピックに向けて
行うべきだと思います。
🔸この試合で負傷交代した
PortlandのMorgan Weaver選手の状態が
11月5日のプレーオフの準決勝までには
十分に時間があるとは言え
気になるところです。
🔸5得点と共に
この試合に勝利したACFCは
最終順位を前節の9位から5位にあげ
リーグ参画2年目で
初のプレーオフ進出を果たしました。
🖥📱この試合のハイライト
Youtube
©Attacking Third :
Soccer Highlights and Commentary Channel
"Angel City vs. Portland Thorns :
Extended Highlights | NWSL |
CBS Sports Attacking Third "
(英語 - 14分53秒)
▪️NJNY Gotham FC 2-2 KC Current
📝
🔸NJNYは 試合開始後15分までに
2得点をあげたものの
その後 Debinha選手等のゴールが出た
KCと引き分けとなったことで
得失点差による
プレーオフ進出となりました。
🔸KCは 戦力が揃ってはいたものの
開幕時にコロナに感染した
Debinha選手の欠場もあり
開幕戦から数試合 敗戦が続き
それが尾を引いたように
今シーズン
下位に沈んでしまいました。
シーズン開幕後の数試合で
前監督を解任した事もあり
来シーズンの為にも
是非とも 良い指導者を
監督に招聘して頂きたいものです。
🖥📱この試合のハイライト
Youtube
©Attacking Third :
Soccer Highlights and Commentary Channelより
"NJ/NY Gotham FC vs. KC Current :
Extended Highlights | NWSL |
CBS Sports Attacking Third"
(英語 - 12分20秒)
▪️San Diego Wave FC 2-0 Racing Louisville FC
📝
🔸この試合
前半にJ. Shaw選手の先制点で
早々と得点をあげていたSan Diegoが
大量失点でAngel Cityに敗れた Portlandを抜いて
リーグ戦初優勝。
🔸Racing Louisville...
元指導者の性犯罪行為と
フロントオフィスからの
選手・スタッフへのハラスメント問題から
チームを作り直す中で
今シーズン 下位とは言え
Challenge Cup準優勝や
一時はプレーオフ進出の可能性もあった中
ローカルのファンのサポートにも支えられ
前へ前へとひたすら進んで来た事は
レギュラーシーズンでは
LOUがOL Reignと2分けだった事も含め
(Challenge Cupでは
LOUが準決勝で Reignに勝ちました。)
今シーズンのNWSLでは
特筆すべき事だったと思います。
LOUには 来シーズン
更なる飛躍を
期待しています。
🖥📱この試合のハイライト
Youtube
Attacking Third :
Soccer Highlights and Commentary Channelより
"San Diego Wave FC vs. Racing Louiaville FC :
Extended Highlights | NWSL |
CBS Sports Attacking Third "
(英語 - 14分52秒)
▪️Washington Spirit (🟥) 0-1 NC Courage
📝
🔸この試合 前半に
Tyler Lucci選手による得点をあげたNCが
Washingtonを破って
3位でリーグ戦を終了。
🔸ワールドカップ直前から
チームが急激に傾いてしまったWashingtonは
残念ながら この試合での敗戦で
リーグ戦での最終順位を
5位から8位に落とした事で
プレーオフ進出が 断たれてしまいました。
➡️この試合で
レッドカードで退場となった
WashingtonのTrinity Rodman選手に対して
一部で厳しい声があがりました。
あのレッドカードについては
彼女がピッチで足を滑らせた末に出てしまった
プレーだと思ったのですが
例えアクシデントとは言え
1つ間違えたら
選手の選手生命を断つような
大怪我を生んでいた可能性もあり
審判がレッドカードを出したのは
例え厳しい裁定と言われようと
致し方なかった事とは言え
その彼女に対して
プレーとはかけ離れた
人格否定も含む
見当違いの批判をした
普段から
騒々しい言動が目立つ
サッカー番組の女性MCがおり
そのMCのコメントの悪質さに
首を傾げざるを得ませんでした。
🔸プレーオフ進出を
2年連続で逃してしまったWashington。
昨年のオフ同様
このオフシーズンに
Defense Lineの補強も含めて
一体 どんな風に
チーム改革を 断行するのでしょうか？
(追記)
🔸Washington Spiritが
アメリカ現地時間で
10月17日に 監督を解任しました。
ただし
この監督との契約が
最初から1年のみだったと言う話もあり
彼とチームで交わされた
contractの真相・内容は分かりませんが
一方で この解任後に
彼が次のアメリカ女子代表の監督に?という憶測も。
ある大手のニュースメデイアの取材によると
現在 アメリカサッカー連盟は
12月から繰り上げて
来月下旬迄のアメリカ女子代表の
新監督の決定を目指し
現在 新監督の候補者達に対して
幾度となく繰り返されてる面接と共に
最終選考の段階で
メンタルも含め
幾つかのカテゴリーに分けたテスト・課題を
課している模様です。
🔸この試合で
NC CourageのKerolin選手が負傷。
(ACL Injuryで故障者リストに。)
▪️Chicago Red Stars 0-3 OL Reign
📝
🔸Megan Rapinoe選手の2得点
プラス Jess Fishlock選手の得点で
この試合は Reignの勝利で終わりました。
🗣️この試合の結果
Reignは4位でプレーオフに進出しましたが
Rapinoe選手の引退で
Rapinoe-Fishlockという
試合中
何をしでかすのか分からない
この曲者コンビが
来シーズンから 見れなくなるのが
とても残念です。
🔸Chicago Red Starsについて、ですが
先月決まった新しいオーナーシップの下
このシーズンオフの
大規模なチーム改革が 予想されるのですが
例え どんなにいい選手であろうとも
Hard Workを嫌がり
チームの大弱点になった
複数の選手達を切る覚悟と共に
Mal Swanson選手の復帰に合わせて
戦う集団に戻るべく
新監督やDFも含めて
来シーズンの為にも良い補強を、と
心から 願っています。
▪️Orlando Pride 1-0 Houston Dash
📝
最終節まで
プレーオフ進出の圏内にいた両チーム。
この試合 Orlandoが
終盤にMarta選手のPKで
得点をあげたものの
ACFCがPortland相手に
5得点を上げた事もあり
最終的に 得失点差で
プレーオフ進出を
逃してしまいました。
今シーズン
Orlandoの攻撃が
カウンターアタックも含めて
特に女子ワールドカップ後の
Marta・Adriana 両ブラジル選手と
若手選手達による相乗効果が
攻撃のバリエーションの増加と共に
有効に機能していた事もあり
得失点差の関係で
今シーズン
プレーオフへの進出が
果たせなかったとは言え
もしこのオフに
有力選手のチームからの離脱がなければ
来シーズンのOrlandoは
大変 興味深いチームになるのではないか？と
思っている次第です。
🔸Houston Dash...
来シーズンの為にも 良い指導者を
監督に起用しますよう
心から願っています。
先月 解任となった前監督による
メキシコ女子代表のM. Sanchez選手を中心に
各試合ごとに
対戦相手に合わせたのではなく
ただ単純に変わった
安易なフォーメーションと
彼が期待をかけていた
同じくメキシコ代表のアタッカー
長身のD. Ordóñez選手が
安定さに欠けた上に
その後 怪我にもみまわれた事で
結果的に
他の状態が良かった選手達を
後回しにしてまでも
(その結果 出場機会を失った
Ebony Salmon選手が
夏の移籍市場を活用して
母国イングランドのAston Villaへ復帰)
この二人を
チームのオフェンスの
中心に据えようとした事が裏目に出て
シーズン中盤辺りからの
カップ戦とリーグ戦での失速が起こった事で
尚更
前監督の手腕に
大きな疑問を感じていました。
このチームにとっての明るい材料は
女子ワールドカップ後に
トップ下を任せられる
ブラジル女子代表の選手の加入と共に
N. Prince 及び M. Alozie選手の
前線での活躍が
とても顕著だった事と
中盤を
元カナダ代表のS. Schmidt選手が支え
Defenseも
GKのJ. Campbell選手や
DFのC. DyDasco選手などが
好調を維持していた事などがあげられますが
Houston自体が
プレーオフ進出圏内に
最後の最後まで 残ってはいたものの
先に上げた
前監督による
チームの核の見誤りから出た
選手起用の大きな選択ミスで
昨シーズンからの
プレーオフ進出のチャンスを
潰してしまった事を
とても残念に思った次第です。
🔹
この最終節の結果を
上記に 既にあげましたが
簡潔な総評として
改めてまとめると
▪️Racing Louisvilleを2-0で下した
San Diego Wave FC が
リーグ参画2年目でリーグ戦初優勝。
▪️昨シーズン同様
Portland Thornsが 最終節で
再びリーグ戦の優勝を逃して
リーグ戦準優勝。
▪️最終節の結果
NJNY Gotham FC・Orlando Pride・
Angel City FCの3チームが勝ち点で並び
最終戦でPortland相手に5得点をあげて
勝利したACFCが
プレーオフ進出圏内の5位へと
最後の最後に滑り込み
同じく最終戦にて
KC相手に引き分けたNJNYと共にプレーオフ進出。
🖥参照
©NWSL 公式サイト (英語)
🗒各試合のハイライトやreviews
そして
リーグ戦の最終順位表など。
🔹
NWSLのリーグ戦の閉幕と共に
NWSL Championshipに向け
6チームの出場による
変則Playoffsが
今週末に始まります。
今回のPlayoffsの出場チームの内訳ですが
San Diego Wave FC (西海岸) ※第1シード
Portland Thorns FC (西海岸) ※第2シード
NC Courage (東海岸) ※第3シード
OL Reign (西海岸) ※第4シード
Angel City FC (西海岸)
NJNY Gotham FC (東海岸)
以上
西海岸エリアから全4チーム
そして
東海岸エリアから2チームという構成に。
(昨シーズンは
西海岸エリアから3チーム
中部エリアから3チームが進出。)
🔹
NWSLのPlayoffsの日程ですが
⬇️以下が 今週末の 準々決勝のカードとなります。
[準々決勝 1]
📅 10月20日(金)
OL Reign vs. Angel City FC
🏟 Lumen Field (Seattle, WA)
🇺🇸🕛(西海岸)午後7時・(東海岸)午後10時
[準々決勝 2]
📅 10月22日(日）
NC Courage vs. NJNY Gotham FC
🏟 WakeMed Soccer Park (Cary, NC)
🇺🇸🕛(西海岸)午後4時・(東海岸)午後7時
🔹
以上 手短になりましたが
NWSL Week 22
最終節の結果でした。
本日も このブログを読んで頂き
有難うございます。
それでは
次回のブログの更新まで👋
☀️
このブログを読んで下さっている皆さんに
良い事が沢山起こりますように。