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FIFA Women’s World Cup 2023™



あと残りわずかとなった
女子ワールドカップ2023。

ニュージーランドで行われた
昨日の準決勝の初戦に続いて

今日は
オーストラリアのシドニーで
準決勝の第2試合が行われ

ヨーロッパチャンピオンのイングランドが

ホームの利を活かして勝ち進んできた
オーストラリアを相手に快勝し

8月20日に行われるスペインとの決勝戦に
見事にコマを進めました。




🔹



【準決勝第2試合】


Australia 1-3 England



🖥 Highlights :
From Youtube ©Fox Soccer Channel

“Australia vs. England Highlights |
2023 FIFA Women’s World Cup”
(English - 4分57秒)


Uniforms : AUS - Yellow / ENG - Blue





📝

この試合への感想です。


この試合の両チームのスタメン表を観た時
90分で是が非でも
試合の決着をつけたいのが
明白なオーストラリアと

Lauren James選手が出場停止中とは言え
超攻撃陣のスタメン に加えて
Game Changersの顔ぶれに

いつもながら、と言うのか
選手層に
余裕があるイングランド。。。という
印象とともに

実際 オーストラリアの方に
イングランドに対応できるだけの
確固たる余裕がない。。。

オーストラリア自体が
勝ちを急いでいる。。。

その様な印象を持ちました。



別の言い方をすれば

オーストラリアは
Sam Kerr選手の先発と共に
使えるコマを全部使い切って
延長に持ち越さない様にしよう

いわゆる先手必勝で
逃げ切る戦術を取ってきたな?

そういう印象を受けました。



しかし その戦術は
智将 Sarina Wiegman女史と
選手層の厚いイングランド相手に

ワールドカップでは
流石に通用しなかった。。。




🔹



4月に行われてた
オーストラリア戦からの敗戦時に

Wiegman監督が
チーム全体の攻守の切り換えも含めて
イングランドの組織力の弱さや
プレーのスピード不足等を
嘆いていましたが

あの敗戦から
彼女は様々な角度から
チームの修正点と共に

ワールドカップでは上位に出てくると踏んで
オーストラリア対策も
しっかりと練ってきたはず。

あの親善試合時の敗戦については

イングランド代表のOGも含めて
ワールドカップまでの
チーム力の修正の声と共に
敗戦自体を
ワールドカップ本戦前の膿出しとして
前向きにとらえる声が多かった事を
記憶しているのですが

あの時のWiegman監督の
苦渋に満ちた
試合後のインタビューの様子を
思い出しました。

彼女はあの試合からの宿題を
この試合で 選手起用の正確さと共に
きっちりと  こなしてきました。





🔹





オーストラリアは
75784人の観衆が見守る中

どうしても観衆の大歓声と共に
スペインとの決勝に進みたかったのは
よく分かるのですが

この試合で
其々が得点を上げた
Toone・Hemp・ Lusso選手という3人を揃えた
イングランドの超攻撃陣

そして それをバックアップする
中盤のベテラン・中堅の選手達に
誰が観ても屈強としか例えようがない
Defense Lineを擁するイングランドを
流石に止める事は

いくら Sam Kerr選手から
見事なドリブルからの
素晴らしいゴールが出ようとも
ワールドカップでは とても厳しかった。




🔹





イングランドは
死の組と化していた
オーストラリア・サイドを
例え どのチームが出てこようとも
確実に勝利を手にし

そして
このオーストラリア・サイドを
元々の実力に加えて運を味方につけ
予想通り 決勝に出てきました。

昨年のWEURO22を制した時
このワールドカップを制するのは
イングランドだという強い確信が
あったのですが

突如の怪我人続出で
Beth Mead選手など
トップの選手達のワールドカップの欠場が
決まっていく中でどうしたものか、とは
思ったものの

誰が出てきても遜色がない
選手層の厚さとともに

豊富な経験と共に
Wiegman監督の揺るぎない自信が
イングランドを
更に強くしたのだと思います。



彼女は
前回のワールドカップでは
オランダ代表の監督として
準優勝をしています。



そして
既に2017年にオランダの監督として
既に優勝していますが

東京オリンピック後に
イングランドの監督に就任後

彼女にとっては二度目の
昨年のWEUROの優勝を
イングランドと共に

そして
今回のワールドカップでは
彼女自身 
2大会連続の決勝進出と



彼女自身 
初のワールドカップのタイトルを
イングランドと共に
この大会で 獲得する事ができるのか

そして
その雄姿をスペインを相手に
遂に観る事が出来るのか

とても
楽しみにしています。




🔹




この準決勝の結果

前日に
スウェーデンを2-1で下したスペインと

今日
オーストラリアを3-1で破ったイングランドが

8月20日に行われる
女子ワールドカップの決勝で
共にワールドカップ初優勝を目指して
対戦する事になりました。

さて
どんな決勝戦になるのか。。。

今から 
とても 楽しみにしています。




其れでは 次のブログの更新まで
また👋






P.S.



アメリカ代表の新監督をめぐって
アメリカサッカー連盟が
元バルセロナ女子の監督への接触も含めて
新監督の選考に着手している模様です。

(追記 : 
アメリカ現地時間で
8月17日に アメリカサッカー連盟から
アメリカ代表の監督の辞任が発表されました。

アメリカサッカー連盟は
イングランドのSarina Wiegman監督に
接触を試みている様ですが

数日後にワールドカップの
決勝戦をひかえる
イングランドサッカー協会から
彼女への接触を 当然の事ながら
この時点で 拒否されています。

ヨーロッパでは
来月から
パリオリンピックと
WEURO25の予選を兼ねた
UEFA Women's Nations Leagueが
始まり

イングランドもWiegman監督も
今は それどころではないはず。)






P.P.S.



今大会で三連覇を逃した
アメリカ代表の選手達が
リーグ戦再開を8月18日に控えた
NWSLの所属チームに戻ってきており

佳境を迎えたカップ戦と
リーグ戦も含めて

これから 
パリオリンピックを睨んで
選手達の一層の進化が
NWSLのレベルアップと共に
求められるところです。


今回のワールドカップ後に
NWSLでプレーをする選手達と共に

NWSLを去って
さらなる高みを目指して
現在 
ヨーロッパのトップチームと
交渉中の選手の存在も。

この後の欧米の女子サッカーの
移籍市場ですが

男子の移籍市場と共に
注目です。