久々の銭形の登場です。
ヨーロッパでもルパンを追いかける私としては、やはりヨーロッパの菓子事情も調査しなければいけません。
日本の森永製菓、明治製菓から今回は遠いヨーロッパの菓子屋の秘密をお教えしましょう。
皆さんは「ネスレ」という会社をご存知ですか?「ネスカフェ」で有名ですね。
「キットカット」っているウエハースにチョコがかかっているお菓子も作っています。
★「キットカット」って凄い。
何が凄いかっていうと、「キットカット」は単なるチョコウエハースなのに、いろんなアイデアで売上を確保しているのです。
受験シーズンには「合格」に語呂合わせで「五角形のマグカップ付キットカット」を出したり、ホテルの受付では受験生に「キットカット」を渡したり(ホテルとのタイアップですな)、「ワラをもつかみたい受験生」の「心をつかんだ」素晴らしい販売方法です。
味もバリエーション豊かで、この頃だけでも「ラムネ味」(6月15日発売)、「スポーツドリンク味」(6月22日発売)、「マンゴープリン味」(7月13日発売)、「梅ソーダ味」(7月13日発売)、「すっぱいオレンジ味」(8月10日発売予定)、「充実野菜」(8月24日発売予定)とおおよそチョコレートとは無縁の味の「キットカット」を出して、売場を確保しているのです!それも暑いに弱いチョコを真夏に新製品ラッシュですよ~!
これは40歳代前半で社長になった現在の高岡社長が「マーケティング」出身だからできるんでしょうね。本当に販売のプロだね。
★ 「ネスレ」のマークって知ってますか?
ネスレのマークは殆どの商品についてますが、鳥の巣に2羽の小鳥と横に親鳥がいるロゴです。
★ 「ネスレ」マークの秘密
ネスレ社員も殆ど知らないのですが、現在のロゴは5代目なのです。1988年までは巣の中には3羽の小鳥がいたのです。
これはチョコなどの小型商品にもプリントできるようにデフォルメしたためだが、当時のネスレ本社(スイス)のヘルムート・マウハー社長は「ネスレ製品を食べて大きくなった年長のひなが、知らない間に巣立っていった」というストーリーを勝手に作って吹聴していたんです。素敵な話ですね。
★ どうして「鳥の巣」のロゴなの
ネスレ創業者のアンリ・ネスレ氏はドイツ人の一風変わった発明家。スイスに移住して1867年、53歳の時に友人から相談を受けた母乳を飲めずにいた瀕死の乳児に、ミルクと澱粉を調合した手製の乳児食を食べさせたところたちまち元気を取り戻し、助産婦や医師から「奇跡の食品」の噂があっという間にスイス中に広がった。
5年後にはパリ産業博覧会で金メダルを獲得、翌年には欧州17カ国に輸出される大ヒット商品になったのです。凄い!
ネスレの原点は乳製品、しかも乳児食。だから鳥の巣のロゴなのです。
また、創業者「ネスレ」はドイツ語で「小さな巣」という意味もあるのです。
製品の中身と創業者名、そしてロゴが一体になっている。語呂合わせのようですね。
★ 昔「ネッスル」って言ったのにいつから「ネスレ」になったの?
日本には大正時代から黄色い円筒形の缶に入ったネスレの乳児食を輸出していた。
日本進出がイギリス法人経由だったので94年まで英語読みの「ネッスル」だったのです。・・・なるほど。
いまや、「ネスカフェ」「フリスキー」「ペリエ」など沢山の企業を買収したネスレですが日本での看板商品「ネスカフェ」にも不思議な事があります。
普通「コーヒー」を扱っていれば業容拡大を考える時に「インスタントコーヒー」だけでなく「豆の販売」も考えるところでしょうが、「ネスカフェ」の豆は販売してません。
これまた、凄いことですね。
※ このあたりの話は1998年8月17日前後の日本経済新聞「私の履歴書」に詳しく載っています。興味ある方は、図書館でお調べください。
ちょいと長くなってしまいました。ここまでおつきあい頂き心から感謝します。