研究をマルちゃんしたい。
愉快な家族の団らん風景で磯の家のプレゼンスを脅かす、
マル子という名前の女の子の話でもなく、
圓子(名字)という男の子がどこかの丸子ちゃん(女)と
結婚しないか?って話でもなく、
今、メキシコで、「マルちゃん」が大人気らしい。
なんでも、日本と同規模の人口のメキシコでシェア8割。
他社じゃなく、まるちゃんじゃないと駄目らしい。
『日本の即席ラーメン「マルちゃん」メキシコで国家的人気』
もとネタはLos Angels Timesで、
トップページ
に行って、右上のsearchで、[maruchan]と入れると
検索結果に"Steeped in a New Tradition"という記事がある。
なるほどと思うのが、もともと米国に即席麺を一気に
各社がもちこんだときに、他社はアメリカ風の味付けを
目指した中、マルちゃんだけ「安い」「簡単」というのは
労働者階級がメインだということでヒスパニック系の
味付けにしたらしい。それを国境超えて帰る彼らが、
道中の食事として買い込み、残ったものを本国の友人に
おすそわけ、すると瞬く間に「美味い」とブームに。
今では、メキシコの豆などを中心にした伝統食文化の
危機だと警鐘を唱える人も出てくるしまつ・・・らしい。
さらには、「マルちゃん」という単語が、
「簡単な」「すぐにできる」みたいな意味にもなり、
新聞でタイトルに「議会がマルちゃんした」と
書かれたりしたらしい。ものすごい定着化だ。
#数多くあるスペイン語記事
の内の1つ
#リンク切れてたので張り直し、
#タイトルのMaruchanに注目
○○○
かつてアフリカを旅したときに、現地で、四駆の
ピックアップトラックが大変人気があるとこを聞いた。
マリ(国名)などサハラ以南で海に接しない国などでは
元々運搬コストも高く、ヨーロッパ人がトラックなど
車を購入しサハラを縦断して現地で売ると、帰りの交通費
まで出るくらいの差額があると、当時安宿で聞いた。
実際やってる人もいたくらいだから、10年前なら、
ちょっとした冒険旅行になったのだろう。サハラ越えと
いっても、結構道路もあるので、ほんとの砂漠越えは、
道が砂に埋まってる箇所が、少しあるくらいとい話だった。
#まぁ、ベルベル人の”少し”はどこまで当てになるか
#分からんが
で、その時に、一番高く売れる車が「TOYOTA」ってこと
だった。なんか嬉しくなっちゃいましたね。別に当時は
車ももってなかったけど、今までの日本を支えてきた
おじさん・おばさんたちが偉いナーとしみじみ思ったり
しました。しかも話はそれで終わらず、四駆のピックアップ
のことを「TOYOTA」って呼ぶんですよ。
だから、三菱のTOYOTA,とか、GMのTOYOTAとか、
すごいことになってて、他の営業マンの涙が目に浮かぶ
シチュエーション。
さらにまだ先があり、なんと子供の名前にも「TOYOTA]って
付けたりする人もいるらしい。
ほんとうに、高いステイタスなんですね。
○○○
先日、高等研というところで様々な研究者によるスキル研究
の成果報告を聴いた。いろいろ面白かったが、中に、
日本画家でもある、とある芸大の先生が、狩野派・土佐派
などでは、作品に3つの段階の品格があるとお話になった。
曰く、
神品
妙品
能品
「能品」とは、免許などを授かったら作れる、能く型を覚え、
範となる作品を仕上げることらしい。○○派と言うからには
最低限、この能品以上が作品となるわけだ。
次の「妙品」というのは、基礎をしっかりおさえた上で、
ルールの中で、素材のもつ新たな妙味を引き出した作品
らしい。これはすでに誰でも作れるわけではない。
そして「神品」、これは作品自体が生命を宿すような、
最高レベルの作品で、ある時代を画する作品ともいえる。
ある意味で、この能品、妙品、神品というのは、
伝統技能などの世界でいう、守・破・離にも対応する
○○○
あまりに進んだ科学技術は魔法だなどと言われる。
アフリカの地に、ぴかぴかのTOYOTAが走ったのをみたとき、
現地の人には、その車が、神品に見え、またそれに
あやかりたいという気持ちまで想起したのだったら、
素敵だな。
中東に、マホメットさんは、あまりに多いですが、
TOYOTAさんやら、iPodさんとかが、大量になっても、
それはそれで、どうなんだろう。
砂漠で高熱を出し、生まれて初めての救急車を経験し、
強烈な解熱剤でとりあえず体温だけ戻し、病名不明の中
(結局、熱中症でした・・たぶん)、とりあえず文明圏に
戻ろうと、地中海に戻る10時間のバスの一人旅、、、
その道中、道と砂漠以外に何もない道を進むと、
オアシスがトイレ休憩もろもろのサービスエリア
みたいなところとなっている。
水分補給をかねて、3種類しか選べないソフトドリンク
からレモネードを選び、飲みつつ、わずかなドイツ人以外、
すべてチュニジア人のそのオアシスで、、、ほこりまみれの
「FUJI FILMS」という緑と白の看板を観たときも、、、
なんか胸が熱くなりました。
○○○
そんな昔話に浸っているより、、、、
研究を、マルちゃんしたい。
#いろいろ後で検索してみたら、 フランス未来エンタメ研究所 さんのサイトで、
スペイン語のサイトへのリンクも張られていました。