「象の背中」
親しい知人から、昼過ぎ、「逢いたい」とのメールが入り約束の喫茶店へ行った午前中、大学病院で定期健診を受けた・・・とのこと表情が深刻そうだったのでその結果内容は推察できた予想通り「癌」レベルはまだ低いが、部処が部処のため危険度はかなり高い・・・とのこと癌家系と言えばそうなのである程度の覚悟はしていたようだがいざ告知されれば、誰でも狼狽するだろう「抗癌治療は受けない!」キッパリそう言った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しばしの沈黙・・・・・・・・・・・・・・・・・・・強気な発言とは裏腹に眼の泳ぎは隠せない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな時、何て言えばいいんだ?その沈黙の中僕は、映画「象の背中」を想い出しその内容を反芻していた