こんにちは。

 

実は急に気温が下がって、スペインではマドリッド近くの山間部で積雪があったというニュースが!びっくり

こんな5月、私が来てから初めてです!

かと言えば、バレンシア以南ではもうすでに海水浴シーズンだし。

マラガとかは30度近い気温でもう真夏仕様…。

本当に、いつもこの国の天気予報が飽きません。キョロキョロ

 

さて、教会の入口や道端や店の前で「お金をください」と言っている人たち。

日本語でいう「乞食」となりますが、実はこれにはいろんな背景があります。

先に結論から言うと、こういう方を見かけても「可哀そう…」と言ってお金を上げないほうが本当は良いのです。(どうしても上げたい方は止めません。)

 

まず、こうした人たちは昔からいました。

いろいろな事情で働けなくなったり、食べれなくなったりした「本当の」事情がある人もいるかもしれません。

…でも実は、今はこの人たちのいくつかのパターンがあるのです。

 

【パターン1】趣味で「乞食をしている」

私が移住したての頃、結構大きめの町の教会の前でみすぼらしい服装で裸足で、紙コップを持って「お願いします…」と弱弱しく言っている老婆を見かけました。

可哀そうだな…と思って、偶然そばにいた見知らぬ地元のご婦人の三人組(私結構話しかけます爆  笑)に「困っているのかしら。お金を上げた方がいいのかしら?」と聞いたところ、大笑いされました。

 

「あの人はね、趣味であそこに毎日いるの。知らない観光客からお金を稼いでいるのよ。実は息子家族と住んでいて、去年の夏はカナリア諸島にバケーションに行ってるぐらい実は困ってないのよ。むしろうちより裕福よ!(苦笑)」

「あの家は〇〇(差別用語なので控えます)だから、息子も母親が物乞いしているのを全然恥ずかしく思ってないのよね。むしろ儲かる!と思ってるよ。」

「そうそう、あそこのお孫さんが…(また別の話で盛り上がり始めたので割愛)」

 

困っていない人も物乞いしたり、物乞いすることは恥ずかしいことではないという認識のある方もいる、という事のようです。私にはすごくショックなお話でした。

 

ちなみに私の住んでいる街にも、このタイプのおばあさん(女性が多いのか?)がやっぱりいて、夏のバケーション時期や天気の悪い日は確かに立っていません。

(これも、そのおばあさんのご近所の方の暴露で知りましたが、そのおばあさん家族も夏は海辺にバケーションに行ってたそうです。苦笑。)

 

【パターン2】お酒・たばこ、または麻薬を買うお金を稼いでいる 

パターン1と似ていますが、こちらは主に、おじさんが多いようです。

人通りが多い場所で歩く人に歩み寄って「朝から何も食べてません。困っているので1セントでもいいので…」と悲しげな声で呼びかけます。

服などもボロボロですが、もの悲し気に、咳込んだりしていました。

 

そこが地元の友人がこそっと耳打ちしていきました。

「絶対に近寄らないで。あの男はお酒とマリ〇ァナのお金を稼ぐためにああやっているんだ。隙を見せるとしつこく付いてくるから気を付けて!財布ごと狙われるよ。

 

…そういえば、その時は朝11時で「朝から何も食べてません」のはそういえば私も朝から食べてない(朝食前)そうか、あのおじさんは決まったフレーズを何も考えずに言っているだけなんだ、と改めて気が付きました。(笑)

 

【パターン3】とある組織の構成員

スーパーの前で空っぽのショッピングカートを持って、「こんにちは。まだ幼い子供がいるんです。なにかお恵みください…」と言っている中年位の女性がいました。

実は、最近のこうした人たちの多くは「組織化」されていたりするのです。

 

実はスーパーなどの前で、「こんにちは。困っています。どうかお恵みを…」と言っている人の多くが、ある組織に属していてその組織から「今日はここで稼いで来い」と言われて立っている場合が。

なのでその人がかわいそうに見えてお金や食べ物を上げると、それは集められて組織に上納される、というシステムなんだそうです。こういう人たちは、移民したての人(もしくは不法移民)がこうした組織に取り込まれやすいそうです。

この人たちは仕事の一環としてそこに立っているので、お金をあげても口先以上の感謝はなく、やっぱりお金をくれた人のお財布を狙っていたりするそうです。。。




 

実は、郊外で車がないと来れないぐらいの某スーパー前にいつもいる人は、「お金も車もないのに、どうやってここまで来れてるんだろう?」と思っていました。が、組織の人が車で送迎しているようです。午前と午後シフトがあるらしく、朝晩で立っている人が変わっていました。

 

ちなみにこうした組織は出身国(とか宗教)でつながっていて、微妙に某テロ組織ともつながっていたらしく、数年前にバルセロナであったテロ事件の下調べ役を担っていたらしい、という噂もあるそうです。

 

という事で、この国で見かける乞食は「本気で困っている人ではない場合もある」という例のお話でした。

もちろん中には本当に困ってやむを得なく物乞いをしている人もいるかもしれませんが、中途半端に関わって無駄に犯罪を拾わないためにも、できればこうしたことには近寄らずにいることを強く!お勧めします。