まだ様子を窺っているのか…
放心してんのか…
今のところは駐屯兵団に
動きは見られないが……最終的には
攻撃を続行するだろう…
こんなもん見せた後で会話できる
自信はオレには無い
ただ…一つだけ思い出した…
地下室だ オレん家の地下室!!
そこに行けばすべてわかるって
親父が言ってた……オレが
こうなっちまった原因も親父だ…
地下に行けばおそらく
巨人の正体もわかるんだ
クソッ!!
だとしたら何で隠した…!?
その情報は…何千人もの調査兵団が
命を落としても求め続けた人類の
希望ってやつじゃないのか…?
それをオレん家の地下室に
大事に仕舞ってたっていうのか!?
…何考えてんだ…!!
そもそもオレ達を5年もほっといて
どこで何やってんだよ…
オレに考えが2つある
オレを庇ったりなんかしなければ…
お前らは命まで奪われない
もう既に迷惑かけちまったが
オレはここから単独で動こうと思う
……!?そんな…!!
…エレン…私も行く
ダメだ 置いて行く
私が追いつけなければ
私に構う必要は無い
ただし私に従う必要も無い
いい加減にしろって
言ってんだろうが…
オレはお前の弟でも子供でもねぇぞ…
駐屯兵団が白兵戦を仕掛けてくる
気配はない…
そんな気配があればミカサが
野良猫よりも
早く察知しているだろう…
最短時間で砲弾が装填されたとして
あと20秒ほど掛かるだろうか…
エレンはそれ以内に
行動してここから去っていくだろう…
どうしてこんな時に思い出す?
こんなこと…
もうこれが僕達の最後だから…?
結局僕は…最後まで
臆病者以外の何かにはなれなかった…
僕は何度も2人に助けられたけど
僕が2人を助けたこと
とうとう一度もないままだ…
これでどうやって対等な
友人と言えるだろうか
どうやって僕も一緒に行く
なんて言えるんだ…
ついて行ける自信も無いのに…
もう…これで…
3人が揃うことも 無いだろう……








