3月3日。
誕生日だもんな おまえの。
しかし、これ程似合わねぇ誕生日もねぇな、3月3日。ひな祭りかよ。
雛祭りは上巳の節句だろう。三月上旬の巳の日だったのが、のちに変動しないように3月3日になった。昔から、季節の変わり目には、邪気には入れ込まれやすいと考えられていたから、基本的には「厄よけ」が目的だ。それに、桃の節句とも言うからな。
桃の季節だからか?
それだけじゃねぇ。
旧暦の3月3日は確かに桃の季節だが、
昔から桃には邪気を祓う力があるとされ、色んな神事に取り入れられていたから。邪気祓いをする上巳の節句が桃の節句になったんだ。邪気は鬼とも呼称されてて桃は鬼を祓う。鬼退治をするのが桃太郎なのはここからだ。だから、女子だけの節句ってわけじゃねぇよ。
無駄に大学行ってるわけじゃねぇってことか。桃は邪気を祓う か。
なるほど、そう考えるとおまえらしい誕生日っていえなくもないのかもな。
なんだ。
見ての通りだ。
指輪か。
手、出せ。
正確には指ぬきなんだがな。
縫い物でもしろと。
したいなら好きなだけしろ。
けど、それの用途は別だ。
どうした。
……あの堀の外。
外が?
何か在るのか。
あたり。
右目を繋ぎ
店の外にたむろしてる何かだな。
あれだけでかくて淀んでるとアヤカシってよんでいいか分かんねぇから。
いつも居るのか。
まぁたまに。おまえは遭遇してねぇかもな。それ、左手のひと差し指にはめろ。
さっき薬指にもはいらなかったぞ。
いいから。
なんだ、これは。
祓具だ。桃の木でできてるんだと。
着けたものの力を得て具現化する。
カタチが決まってるワケじゃねぇんだが、おまえはやっぱり弓だったな。
さっきも何か印を中空に書いてただろう。結界を切ったな。
こっち方面の知識が増えるのも善し悪しだねぇ。おまえがそれ、使えるか確認しようと思ってな。もう結びなおしてある。…やるよ誕生日だから。
宝物庫にあったのか。
違う。宝物庫にある殆どのもんはおれのじゃねぇし。
女郎蜘蛛からの対価だ。
紅い真珠を手渡しただけじゃこの指ぬきを護るには釣り合わないって言われたんだが、プラス、おれの血舐めたって事で説き伏せた。右目と一緒でそれなりに価値のあるもんらしいからな、あっちじゃ。
視えなくてもあまえは気配で自分にとって良くないものがわかるだろう。実際の弓でも祓えるだろうが、常に側にってのは無理だ。それなら、大きさも造作も持ち歩いても、まあ許容範囲だろう。
……射ろよ。危なくなったら迷わず射ろ。それが何であっても。
おまえでもか。
おれなら……尚更だ。
なんか、
四月一日の口から女郎蜘蛛って言葉が
出るたびに、管狐の反応が面白い…
管狐めっちゃ怒る……!
ブラシみたいになるの面白いー
大好きな四月一日をいじめたから
女郎蜘蛛を嫌う管狐の無月でした。
生意気に結界なんてはってあるんですもの、この店。
店にあるものを対価も払わず、盗んだり壊したりする輩が入って来ないようにですよ。誰かさんみたいにね。
あら、悪い子かいるのね。
おれの右目一飲みしておいて言いますか。
美味しかったわ。
左目もってのならお引き取り下さい。
それも素敵だけど、
今日のわたしはお客よ。
今日は、白モコナがいるほうの
ツバサクロニクルを見てました。
春雷記。
あ、黒モコナもでてくるか、、



